狂う人々
クロスロードは身柄を街の管理人に拘束されていた。
クロスロードはリアの名前を出し引き取ってもらおうとした。
「……助かった」
「助かったじゃないわよ。宿で合流の予定だったでしょ?」
「どうして街の人から連絡が来て、隠密行動してたパートナーの身元引き受け人にならないといけないのかしら?」
「どこに敵がいるのかわからないのにこんなミス……本当に噂の凄腕戦闘員なの?」
「……作戦だ」
「?」
「……露天商を装い、情報収集をしていたが、なにも得られなかった」
「それって……おかしいわね」
「……煉園が封じていた禁忌はアヴァリスに奪われた」
「煉園の研究員との交戦、あるいは暗殺などがあったはずだ」
「それなのに、なにも情報がなかった……噂話でさえ……」
「研究員は島に溶け込んでいた。顔見知りの人間が消えたのに、隣人さえ気にしていない」
「……異常な反応だ」
「禁忌の影響だと思う?」
「……そうみるのが妥当だろう。アヴァリスが禁忌を起動させている可能性は極めて高い」
「厄介な話ね。ついでに、このまま聞いてほしいんだけど、あたしたち尾行されてるわ」
後ろを覗くと3人ほどの一般人がずっといる。
「……気づいている。何人か確保したい。……気づいている。何人か確保したい。ひと気のない場所に誘いだす」
「これが、あなたの作戦ね。やる前に相談してもらいたかったわよ……」
リアとクロスロードはひと気のない路地裏へ歩いて行った。
「……なんの用だ?」
尾行してた奴らの様子がおかしい。
「コエが……キコエル」
「コワセ……」
「コロセ……」
「この人たち……」
「ああ、正気じゃない」
「コロセエエエエ!!」




