再開
帝国領にある小さな島ーナハト島。
煉園の調査員であるリアはアヴァリスに奪われた禁忌を取り戻すべく、島に降り立った。
「お嬢ちゃん、観光かい?ナハト名物のタナパン!ー口どうだい?」
「え?いいの?ありがとう!……んー!なにこれ、すっごくおいしい!」
「そうだろ、そうだろ!なんだって名物だからな。どうだい、食べていきなよ」
「ごめんなさい。人に会う約束があって……用事が終わったら絶対くるから!」
「それじゃあ、待ってるよ。おっ、そこのお兄さん、タナパン、ー口どうだい?」
露天商を振り切り街の向こうへと向かう。
(普通のどこにでもある島ね。多少、ソウルは乏しいけど……)
「そこの君、少しいいかな?」
見知らぬ男が話しかけてきた。金髪でかなり目立つ。
「驚くほどの美人だから、思わず声をかけてしまった。君はこの島の人かな?」
「違います。でも、褒めてもらえて光栄だわ。じゃあね」
「……俺の記憶違いかな?君と会ったことが……」
「あー……ごめんなさい、人を待たせてるの」
「いや、待ってくれ。本当にどこかで……」
リアはこの男を知らない。だからこの男はとても不快に感じていた。
そして早歩きしながら歩くリアはある人物を見つける。
「え!?嘘!レクス!?」
「リア!?」
「リア……それが君の名前か?」
金髪の男は反応する。しかしレクスと会ったことにより状況はリアが有利になった。
「ごめんなさい、彼と用事があるの。レクス行きましょう」
「ちょっ!リア!?手をにぎ……!!」
リアとレクスは金髪の男から遠ざかる。
「リア…か……あの煉園の……いやいや、まさかな……」




