一線の向こう側
「……わかった、レクスの気合、無駄にはしない!全拘束解除!禁忌術式・完全解放!!」
リアは詠唱を始めた。
「寂寞の夜空の中で……光無き欲望の泥にまみれ……花は開く」
「グォォウ……グアアアア!!」
(だめだ……これ……体がもたない……!)
レクスは体力の限界を超え命の限界に近づいてきている。
「絶望の地獄に光よあれ……ふうい……ん……あああっ!!」
リアの術式が崩れていく、レクスがソウルを抑えきれていないのだ。
(チャレンジか……私はきっと、信じていなかった。この街の強さを……立ち上がろうとする意志を……)
もう一体の魔物がソウルを押さえ込む柱となる。レイルは街を愛している。だから街を守らなければならない。
(おじさん……!)
(止めるぞ……レクス……!)
「レクス……マスター……!」
二人の魔物は、魔術陣に向けて突進した。
「グオオオゥ!!」
「ジャアアアア!!」
魔物たちは押し込まれ、ソウルの光は、魔術陣の中に封じられていった。
「やってみせる!……光よあれ!あるべきものを、あるべき場所に!」
「封印術式展開!!いっけぇー!」
凄まじい閃光と共に……2体のシースの魔物は消滅した。
煉園の告発により、アルベルトは逮捕され……
インテリゲンチアの遺跡で起こった事件は、終息を迎えた。




