レイルのチャンス
リアがレクスを追いかけて遺跡の中へと入っていった。
「魔物が逃げたのは、この先みたいね……!」
「大丈夫大丈夫、あたし……それなりに腕が立つし」
「それに、これはあたしの使命。禁忌の魔術によって命を永らえた私の使命」
「禁忌の存在は、封印する」
「行かなくっちゃ……!」
魔術陣が、光を放ち始めた……
「いいぞいいぞ……!!」
「むふふ、遺跡に眠る魔力を有効に活用すれば……この街はさらに発展する!」
「ですが……この魔術は禁忌ですよね?」
「禁忌に指定したからこそ、我々以外の誰も、利用できない。そういうことだ」
「みなさん!早くここから逃げて!」
ポリス達が駆けつけてきたようだ。
「なんだと!貴様ら、どこのものだ!」
「魔物の正体がわかったのです。あいつは……人間だ!」
「数年前、遺跡のこの場所で起こった魔力の放出現象……」
その現象はこの魔術実験の根拠になった現象でもある。
「それに巻き込まれた冒険家が、怪物に変身したという証言が得られたのです!」
どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。
「その通りだ」
そこには強面の眼帯を付けた男が現れた。そう、彼はレイルだ。
「きさま、この私の実験を妨害するつもりか!」
「実験の成否など、どうでもいい。チャンスはものにしないとな」
「何ぃい!?」




