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発見
「仲間がいたなんて聞いてない!ああ、もう、どこにいったの!」
少女は下巻の本を探していた。そして他のギャングを取り締まっていた。
少女は足を止めた。ギャングが倒れていたのだ。
「シースの……魔物……」
「あら、手配書にあった連中?どうして倒れてるわけ?」
「まあこいつらはいいわね。用があるのはこの本!丁度良く道に落ちてたわ!」
「にしても……いまこいつ、魔物っていった?」
物語は始まる。
人は、何かと何かの間に線を引く。有用な魔術と、禁忌の魔術。人間と化物。大人と子供の間に。
これは線を越える英雄の物語…