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覚悟
レクスは今日オフだ。だから街を歩いていた。
「一線を越える、か……」
(リアに、正体を明かすべきなんだろうか……?)
「でも、僕がシースの魔物と知ったら……彼女はどうするだろう?」
何か焦げ臭い匂いが……
「たいへん!火事よ!」
「まだ建物に人が!」
(ええっ!?)
繁華街の宿屋が燃えているのが見えた。そこに行くべきか行かないべきか、レクスはツイてない男だから行かないほうがいいのかもしれない。
「……大丈夫さ……僕が、行かなくても…」
レクスは心配して結局来てしまった。これは野次馬とかではなく彼の心配からなのだろう。
「ま、まごが……あの中に……おるんじゃ!」
お婆さんが燃えている宿屋に近づく…
「こら、やめろ!」
衛兵が止めていた。どうにもならない。普通なら助けだとことができない状況だ。
(駄目だ。こんな人込みの中じゃ……今、変身なんかしたら……!)
「誰か、あの子を……!」
「ちくしょう……」




