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絶好の機会
パーティーがそろそろ終わりを迎えている。レクスは早く帰りたいとずっと思っていることだろう。
レクスの先輩はリアに話しかける。
「なあ、二次会いくだろ?そんなカブトムシは、捨てちまえよ」
(カブトムシか……!ナメクジ人間よりはちょっとマシかな……)
「残念だったわね。私はこれからカブトムシの精霊とデートするの」
「ほへっ!?」
「ほら、行きましょ!」
「魔術生物学部のリアだ。魔術で性格を変えたいランキングナンバー1の」
「外見は最強だが、中身に問題アリってことか」
「決めたぜ。明日レクスの奴にもっと虫になる魔術をためしてやる」
「あのその……えーと……」
レクスは優柔不断であった。こんな状況でこんなことになるとは思わなかっただろう。
「あたしじゃ不満かしら」
「そんなことないよ!」
「不満なんか、あるわけないわよねー!」
(僕はストレスのあまり、幻覚を見ているのだろうか。きっと明日は雨が降る。靴紐が切れる。先輩が僕をゴミ箱に閉じ込める)
「じゃあ、どこに行こうか?」
そんな感じでレクスはリアとデートをすることになった。




