カブトムシの歌
今日はレクスの先輩の誕生日。僕は余興をやることになっていた。
「早くしろよレクス~!早く俺を楽しませてくれよ!」
先輩のいうことには、逆らえなかった。レクスは怪物だというのにやれやれである。
「や、やあ……僕は、カブトムシの精霊。今日はパーティに呼んでくれて本当にありがとう」
「お、お礼に一曲、歌うね?」
レクスはおもしろおかしい歌を歌った。
「こんなに無様なモンを、見たのは始めてだぜ!」
「バカにされるために生まれてきたのかオメーは!」
「ひっでえ~。逆にクオリティたけえ~」
先輩からの感想はあまり良いものではなかった。まぁそれは当然である。
「あ、ありがと……」
リアもこのパーティーに参加していた。あちゃーって感じな顔でこっちを見つめているのが分かった。
「……あー……」
(リア、なんでいるの?……ああ、そうか……まあ、いい見世物だもんね……)
「見てられない……!レクス」
「は、はい!?」
「あたしが本当のカブトムシの歌を歌ってあげるわ!!見てなさい!!」
「ええええ!?」
「あんたも歌うのよ!」
「また!?」
「さあレクス!本当のあんたに変身しなさい!」
レクスこの言葉にはビクッとした。それよりも大変なことになりそうだ。




