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これが僕…
奴らから逃げたレクスは、近くの森で、軽く運動をしてみた。
(す、すごい!!)
誰よりも走るのが遅かったレクスが、稲妻よりも早くなっていた。
(次はパワーかな。そこの岩を、持ち上げてみよう)
「ジャアアアアア――ジャアア――!」
レクスは近くにある大岩を持ち上げようとした。
(岩が砕けた……!)
(おおお~。そうきたか~!!)
「グゥオオゥ……」
テンションがあがったレクスは、ふと川の水面を見つめた。
(あ、これ……僕なんだ)
「グゥアーウ……グォウウ……」
そこにいるのは、見たこともない赤い鎧のような甲殻を纏ったモンスターだった。
レクスに底知れぬ寂しさが来た。




