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2体のシースの魔物
カブトムシの魔物はリアを庇うようにクワガタと戦い出した。
「グォアアア!!」
カブトムシとクワガタの両者の力は拮抗し、なかなか決着がつかない。
「ジャアアアアア!!」
「すごい……なんて戦いなの……!」
リアはこれまで見たこともない光景が眼前に展開されるみたいに、息を呑んだまま唖然となる。
「グゥウウウ……!!」
カブトムシがクワガタにダメージを与えたようだ。
クワガタは、空に舞い上がり、消えた……
残されたカブトムシは、あたりを見回したのち……
「……襲ってこない?」
こちらも、飛び立っていく。
「助けてくれたの?」
カブトムシは空を飛び、一瞬で雲の上に出た。
(あ、あれ!?もういなくなってる!?……うーん。おっぱらえたから、いい……かな?)
魔物は急降下し、人気のない裏通りに降り立った。
カブトムシは変身を解きレクスへと戻った。
「あいつ、僕と同じなのか」
(ハァ、ハァ、ハァ……やっぱりケンカはしたくないな)
(に、しても……リア、なんであんなところにいたんだ?)
「なんかフクザツになってきたな……えっと、とりあえず店に戻ろ」
レクスは店へと走って行った。




