メアラの行き先
レクスはメアラの服を買って来て着替えさせていた。
「着替えたから、もう、目、開けていい」
(はあ、女の子の服を男が買うのは本当に大変だった……)
「それで、本当にいいの?」
「なにが!?もう、なんかいろいろなにが!?」
「あなた、セラに狙われると思う」
「セラってあの危ない人のこと?あの人、君のなんなの?」
「……よく知らないけど、姉みたいなものだって聞いてる」
「……どうして追われてたの?」
「たぶん、セラの仕事だから。施設を抜け出した私を連れ戻すつもりだと思う、無意味なことなのに……」
(……ものすごく危ないことに首をつっこんでしまった気がする。……でも、後悔はない。リアだったら絶対、助けてたと思うし)
「それで、君はどうするつもりなの?」
「私、花畑を探してるの」
「観光名所の?」
「この写真の場所」
メアラはレクスに花畑の写真を見せた。
(この写真、どこかで……)
「これ、観光名所の花畑だよ。ほら、この雑誌にも似た写真が……」
「ほんとだ。場所、わかる?」
「うん、だいたいは。でも、今は事件のせいで、入園禁止になってるみたいで……」
「場所だけ教えて。行くから」
「場所は雑誌に書かれてるけど……通り魔もいるし、君のお姉さんだって……」
レクスの表情が変わった。真剣な顔に…
「どうしたの?」
外の様子が頭の中に浮かんで来る。多くの人に囲まれている。
(嫌な予感が……なんだ、この感覚……どうして、外のことまでわかるんだ?)
「レクスくん?」
「ごめん……たぶんポリスに囲まれた」
「ポリス?」
「僕、追われてるんだ。その、殺人犯に間違えられてて…」




