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テンパり

レクスはメアラを連れて隠れるためにホテルに来ていた。


「あ、その、自己紹介、まだだったよね。僕はレクス」


「メアラ……」


(隠れようと思ってホテルに入ったはいいけど、まさかダブルの部屋しか残ってなかったなんて……なんだこれは?どういう状況なんだ?僕の人生において女の子と二人きりで泊まる出来事が起こるなんてありえない。いや、下心なんてないよ!そんなの、この子にも失礼だ。だからこそ心配だ。僕と一緒に泊まったなんて噂が立てば、この子の迷惑になるかもしれない)


「えっと、僕はベランダで寝るよ」


「……ベランダ?ないと思う」


「あ、本当だ。じゃあ、外で寝るよ」


「窓から落ちるつもり?」


「ぼ、僕はどうしたらいい?だって、いくらなんでも、ダメだと思うんだ!僕なんかみたいな人間と君が同じ部屋で泊まるなんて!」


「なにを言ってるの?」


「下心はないよ!絶対にない!そんなものを抱く資格すら僕にはないんだから!」


「……よくわからないけど、あなた、めんどくさい」


「ご、ごめん」


「でも、助けてもらったことには感謝する。ありがとう」


「いや、その、えっと……感謝されるほどのことでも……君にケガをさせちゃったし、そうだよ、ケガ!ケガは大丈夫なの?」


「もう治った」


「え、でも、血がいっぱい出てたし」


「確認してみる?」


「いや、大丈夫!大丈夫だから!本当に!!」


「そ、そ、そうだ!服!服買ってくるよ!その服だと目立つと思うし!行ってくるから、待っててね!」


レクスは急いでホテルを出た。


「……変な人」

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