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危機
レクスは何処かも分からぬ路地裏へと逃げた。
「あぐっ!げほっ!げほっ!はあ、はあ、はあ……」
(傷は……消えてる……よかった……また変身してしまった……もう二度とこの力に頼りたくなかったのに……)
変身する時、もう1人のレクスが見えた。
(あいつは、まだ完全に消えたわけじゃない)
どこからかサイレンの音が聞こえてる。
(僕が追われてるってこと?自首して事情を説明すれば……
いや、ダメだ。変身するのを見られた。化け物扱いされるに決まってる)
そう思ってると、突如上から何かが落ちて来た…
(なんの音!?上から!?)
「あ……」
「うわっ!!」
レクスは驚いた上から赤髪の少女が落ちて来たのだから。
「……無事に着地。あなた誰?動くマット?」
「ぐぅ……マットじゃないよ。どうして空から降って……」
「逃げて!」
少女は必死にレクスに警告する。
レクスにナイフが飛んできた。なんとか避けるとかができたが…
「つっ……!いきなり……!」
「かわされた?おかしいですね。雑魚なら当たるはずなのに」
紫色の髪をした怪しい女が歩いて来た。こいつがナイフの元だろう。
「逃げ……て……」
少女の胸から血が流れていた。




