優しきポリス
「事件?」
「通り魔事件だよ。夜の外出は危険だから控えてね。それと、ヴィルスの花畑は立ち入り禁止だから。」
「え!?そうなんですか!?」
「山道でも被害が出ていてね。今は無理だよ。」
(はあ……やっぱり僕ってついてないな。よく考えれば、どうして僕だけ職務質問されたんだろう?冴えない奴のオーラとか出てるのかな?出てるんだろうな……いや、ここは前向きに考えよう。冴えない奴じゃなくて事件を起こしそうなあやしい奴って思われただけだ。それなら、ほんの少しだけマシじゃないか?危険な雰囲気の男はモテるって聞くし、そう考えれば、僕も成長したってことになる……わけないよな)
「あ、一応、この書類にサインもらえる?」
「あ、はい……」
「……ご協力、ありがとうございます」
「あ、その……この住所、知りませんか?」
レクスは住所のメモを見せた。
「……デニート先生の家ですか?」
「えっと、その、インタビューをすることになってまして……僕、ソイルタイムズの記者なんです」
「すぐ近くですよ。私も近場に用事があるので、案内します」
「あ、ありがとうございます!」
ポリスはデニートの家の前にレクスを案内したあとに別れた。親切な人だった。
(忙しいんだなぁ…近くに通り魔がいるんだ…気をつけないとね)




