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疑念
リアは港に来ていた。目の前には、巨大な飛行艇の残骸がある。
「……派手にやったわね。これでけが人ゼロってほんとかしら」
「ほんとだよ!」
リアは港に住む子供たちに聞き込んでいた。
「でも、魔物に襲われたのよね。魔物はどうしたの?」
「ひこうていといっしょに、海におっこちたの!」
(飛行艇を襲ったにしては、状況がおかしいわね……?飛行艇を襲うのが目的なら、どうして一緒に海に落ちたの?むしろ、墜落しようとしていた飛行艇を支えて不時着したんじゃ……?)
怪しい衛兵が近づいて来た。
「おい、野次馬は向こうにいってろ」
「あんたらは?」
「事故の調査を依頼されたものだ。現場から離れてくれ」
(あらあら、いったいどんな調査なのかしらね?)
…………
……
レクスもリアを追いかけて港についたようだ。
「ええっと、港にいったんなら、多分あそこにいるはず……」
リアが走って行くのが見える。
「あれ?どこにいくの?ちょっと!」
レクスの声はリアには届かなかった。




