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医師の記憶

サリオが振り返ると後ろには赤いセルタントがいる。


「化け物め……」


「…………」


赤いセルタントが左手を振り上げる。


衝撃にサリオの体が宙に放り出される。一瞬の浮遊感のあと……


(落ち……)


崖の下、海へと落下した。




ここは、どこだ…サリオは走馬灯を見ているのか…昔の記憶が蘇る。


「助けて……」


子供が病気で苦しんでいる。そんな子がたくさんいる。


「ああ、必ず助かるよ。安心しなさい!」


「子供の患者だ! すぐに治療を!」


「次から次へと患者が増える。なかなか有意義な経験だ……サリオ、あきらめろ。」


「なにを……」


「彼女は病の苦しみから解放された。すでに死んでいる。」


「そんな……どうして…………リート、教えてくれ。俺たちのやっていることになんの意味がある?」


「……意味などない…目の前の病理を、どう理解するか。そこに医術の快楽がある。結果、患者が勝手に生きながらえるだけだ」


「あの薬さえあれば! この子だって助かったはずだ!」


「ないものをねだってもしかたがない。生と死の混沌のなか医術のみが、秩序を示せる。サリオ、その少女を丁重にとむらってやれ」




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