悪夢
忘れようとしても忘れらない記憶がある。
1人の女性が血まみれで倒れている。
「な……バケ……モノ……」
「ノエ……ル! ノエ……ル……」
「ああ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
愛するノエルを殺した赤いセルタント。奴に復讐するため、クロスロードは煉園に所属している。
自分の体を検体として差し出し、複数の禁忌を施術されたクロスロードは煉園の猟犬となった。
この牙を、あの化け物に突き立てるために生きている。
(ノエル、いつか、君に会いにいくよ。必ず)
クロスロードはベッドの上で目を覚ました。いや、覚まされた。それはいつも隣にいる、かけがえのないパートナーによって…
「おーい、起きろ! クロスロード、朝だぞー! 起きろ一!」
「ああ……」
「ああ、とか言って起きないだろ! 朝飯、作ったんだから、食え、こんにゃろー!」
「わかった」
「……顔色悪いな。怖い夢でも見たか?」
「……いや。たぶん見てない」
「その割には元気ないぞ! よし、朝飯食べて、今日も元気に………」
ソフィが力が抜けたのように倒れた。意識もなく…まずいことになった。
「おい、どうした?」
「ソフィ! しっかりしろ、ソフィ!!」
ソフィは目を覚ますことがなかった。




