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怪しい噂
レクスが店に戻って来た。今日もツイてないことがあったのだろう。
「ふう……ひどい目にあった。おじさんは……?おっと、書置きがあるね……」
「なになに。買い出しに行く。戻りは夕方になるので、店をよろしく……?」
「ごめんよ~。おや、聞いたかねレクス。今度は海の方にあの「魔物」が出たそうじゃよ」
いつもの常連の老人がとんでもないことを言い出した。
「魔物!?」
リアはカウンター席で急に立ち出した。
「う、海に……?へえ、そうなんだ……」
「おじいさん!その話、詳しく聞かせて!」
リアは興味津々である。
「お、おう……すごいケンマクだねえ、お嬢ちゃん」
「魔物の姿を見た人がいるんですか!?」
「ああ、港のほうさ。なんでも飛行艇を沈めたらしい」
「レクス、お勘定!こうしちゃいられないわ!」
「あっ、ありがとうございました!ってあれ!リア、お釣り!お釣りは!」
レクスはリアを追いかけていった。
「おーいレクト!店はどーするんじゃーい!」




