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青い恋〜ボクラ、コイシタ〜  作者: 一奏懸命
第1章 君を好きになった
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プロローグ

 入学式。吹奏楽部の演奏に合わせて入場するとき、君のことが気になった。


 クラス発表。同じクラスだった。小学校からずっと一緒だったけど、今までで一番嬉しかった。


 初めての学校行事、野外活動。部屋は別々だったけど、一緒に出かけていると感じられているだけで幸せだった。


 夏休み。幼なじみという関係があるからこそ、休みでも会うことができた。メールをして、呼び出しても君は僕の本音なんか知らずに、駆けつけてくれた。



 2学期。体育祭。君のカッコいい姿を目に焼き付けた。文化部なのに、俺を差し置いてリレーの選手になる君に嫉妬しつつ、走る姿を見れて嬉しかった。

 

 文化祭。合唱コンクールで歌う君の姿は綺麗だった。



 3学期。いつから抱いていたかなんて説明できない気持ち。それを、初めてその気持ちを伝えた。君は驚いた顔をしたね。



 そして今は……。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 入学式。遅刻しました。


 あなたは、私に声を掛けてくれました。戸惑う私をよそに、式場へと連れて行ってくれました。


 1年上だと知ったとき、ちょっとショックでした。



 でも、私にはそんなこと、関係ないように思えます。



 1学期。美術部に入った私。美術室の前を、後輩と同級生と親しげに練習に向かうあなた。私は、その後輩と入れ替わることができたら、どんなに嬉しいかと何度も考えました。


 2学期。やっとお礼が言えました。


 相談もしました。あなたは笑顔でこう言いました。


「勇気を出しなよ」



 ありがとうございます。



 いま、勇気を出すときが来ました。



 私、頑張りますね。



 ありがとう。




 

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