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MeAnRey  作者: ジャンマル
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記憶は

数日後、アニメを借りてきて見ることになった。そのアニメは、どうやら自分と同じく記憶を無くした人物が出てくるらしい。すごく興味があったし、どこか惹かれるかものがあった。

自分自身、今の自分に特に不満はないけれど、唯一の不満は記憶が無いこと……それはきっと自分だけではない。ほかの記憶喪失に陥った人間は皆そうだ。そうだと思いたかった……


「面白かった?」

「うん……」

「ん? なになに?」

「前の自分ってどうだったのか……ってやっぱり気になって」

「……知りたいだろうけど、おすすめはしないよ?」


彼女曰く、やはり今と昔の記憶が混同する恐れがある上に、どちらが本当の自分かで勝手に悩み、自我が無くなっては元も子もないだろう。との事だ。それに間違いはないのだが……


「で……どうするの?」

「……今はまだ、やめとくよ」

「そう」

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