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それは。
その後、色々はあったが、なんとか遊園地にたどり着く。遊園地で遊び尽くすぞー!と意気込んでいる彼女を横目に、今の自分にとっては初めての光景に少し圧倒される。
「これが……遊園地……!」
「そう、遊園地」
まるで違う世界に来たような感覚に、言葉も出なかった。だけど、この遊園地で、確かに引かれたものがあるのだった。
「あれは?」
「んー、この遊園地のアニメーション……みたいだね。CMかな?」
「アニメーション……」
「なになに? 興味でもあるの?」
「ちょっとだけ……」
なぜ興味が出たのかは分からない。だけど、アニメーションの中に感じるものがあったのは確かだ。
遊園地にはほとんど関係はなかったが……
「とりあえず今は遊園地を楽しみましょう!」
「あ、う、うん……」
果たしてーーこの気持ちはなんなのだろうか。