もしもの桃太郎
桃太郎に「キビダンゴを作って」と言われたおばぁさん
しかし おばぁさんはキビダンゴを知りませんでした
「じぃさんや」
「なんだい? ばぁさん」
「桃太郎から『キビダンゴを作って』と言われたんじゃが キビダンゴが何か さっぱり分からなくてのぅ」
困ったおばぁさんは おじぃさんに相談します
「ばぁさんが知らんかったらワシも知らんよ」
「そうじゃのぅ ワタシが知らんものを じぃさんが知ってるわけないのぅ」
おじぃさんもキビダンゴが何かは 知りませんでした
「とりあえず団子を作っておけば 良いんじゃないかのぅ」
「じぃさんや キビが分からず作るのは危険じゃ」
「そうかのぅ」
おじぃさんとおばぁさんは キビが何なのかを話し合いました
「鬼も尻尾を巻いて逃げ出す団子で 鬼尾団子じゃないかの」
「そうですねぇ 鬼退治に行くんですものねぇ」
そして おばぁさんはキビダンゴを作り始めました
「アレをすりつぶして コレを切り刻んで ソレを煮詰めて出汁をとって 最後に 団子に全て混ぜて 完成じゃ」
おばぁさんはキビダンゴを完成させました
「桃太郎や キビダンゴが出来たから持っていきなさい」
「おばあさん ありがとうございます それでは鬼退治に行ってきます」
「気を付けるんだよ」
こうして桃太郎は鬼退治に行きました
その道中のことです
「桃太郎さん桃太郎さん お腰に付けたキビダンゴ 1つ私にくださいな」
犬がキビダンゴの匂いに釣られてやって来ました
「鬼退治に一緒に行くなら良いぞ」
「やった~ 早く頂戴早く頂戴」
桃太郎は犬にキビダンゴをあげました
「いただきま~す!」
勢いよくキビダンゴにかぶりついた犬は 飛び跳ねました
「まっず~い」
これに桃太郎が驚きます
「キビダンゴが不味いのかい!」
桃太郎もキビダンゴを食べてみます
「まずい」
「約束だから 鬼退治には一緒に行くよ」
「なんだか申し訳ないな」
桃太郎は犬と一緒に鬼退治へ行くことになりました
しばらく道を歩いていると
「そこの人 どこに行くんだい?」
猿が話し掛けてきました
「これから鬼退治に行くんだ」
「へぇ~そいつはすごい! ところで 桃太郎さん桃太郎さん お腰に付けたキビダンゴ 1つ私にくださいな 私も鬼退治に行きますから」
桃太郎は困った顔になりました
「このキビダンゴはとても不味いんだ」
「嘘はいけませんよ とても良い匂いがするじゃありませんか」
猿はそう言うと 桃太郎からキビダンゴを奪って口の中に放り込みました
「うぐっ 今まで生きてきた中で1番不味い でも約束だから鬼退治には行きますよ」
猿も一緒に鬼退治へ行くことになりました
さらに道を歩いていると
「おや? 桃太郎さんじゃありませんか」
キジが話し掛けてきました
「どちらへ行かれるんですか」
「鬼退治をしに鬼ヶ島へ」
「それなら 桃太郎さん桃太郎さん お腰に付けたキビダンゴ 1つ私にくださいな ソレと交換で私も鬼退治へ行きますよ」
「申し訳ないけど このキビダンゴは不味いんだ」
しかしキジは桃太郎からひょいとキビダンゴを取ると キビダンゴを食べました
「もぐもぐ」
「不味いなら無理して食べなくていいんだよ」
ゴクン
「おいし~い! 全然不味くないじゃないですか! とにかく私も鬼退治に付いて行きますね」
キジをお供にすることになりました
こうして桃太郎達は 鬼ヶ島へ鬼退治に行きました
◇◇◇◇◇◇◇
おわり




