03
此処は私の部屋です。何故か此処に居ます。何故でしょう。泊まるところが無いからにきまってるじゃない。
「それでさカノーン」
無駄に語尾を伸ばして言う。何故でしょう。眠いからに決まってるじゃない。そろそろおこちゃまは寝る時間ですもの。
「なに。」
そっけないわね!マジで改名するわよ。
「なんであんたもここにいんのー?」
「野宿が嫌だからだよ」
「うん 死ね★なァんて思ってないわよ。私はお嬢様ですものね。仕方ないわ。相手は少年。大人の私がこれくらいで怒ってどうするの」
「何気に失礼だなオイ」
「何が!? まさか読心術!?」
「・・・・・・」
無視ね。無視ですか。
私は溜息をついた。
ちなみに溜息をつくと幸せが逃げるらしい。
でも十分幸せ逃げてるんで これでもかというぐらい大げさに溜息をつく。
「それでさカノーン」
「なに。」
「名前何が良いー?」
「カノンに決まったんじゃねぇの?」
「・・・・・・・・」
いやだから、変な名前に変えたいんですよ。地名なんてださいじゃないですか。
「でさー アリス―」
カノン未定が話しかけた。ちなみに未定ってのはまだ正式に名前決めてないからです。
「なぁにー」
「なんでお前の部屋こんなに広いんだ?部屋ってより家で ねーの?」
「いや、確かに家だけどー、この分を部屋として与えられてるんだー」
貴様ら貧乏とは違うんでね!!フハハハハ!!
「へー。」
驚けよ。羨ましがれよ。なんでそんなつまんなそうな反応なんだよ「地面に頭擦りつけて」哀願すれば部屋一つあげたのに。あら一部屋だったかしら、まぁそんなのどうでもいいけどねっ!
「地面に頭擦りつけて!?何考えてんのアリス!」
「いやひとつか一部屋か考えていただけよ。お嬢様がそんなこと考えるわけがないじゃない」
「自称お嬢様が一番お嬢様でねぇんだよ」
さて。そろそろ眠いです。
叫ぶ気力もいありません。なので、
おやすみなさぃぃぃ――――。
「あ、カノン未定は外で寝てね。」
「未定?」
「カノミテ」
「さらに省略するな!それは俺の名前か?」
「YES!」
「嫌だぁぁああああああぁ――――!」
・・・それより外で寝るって言うのに突っ込むべきだと思うんですがねェ。
うわあ どうしよう洗礼名。
え?ああ…うん。。(何




