04
だって約束なんて、してないんだ。
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「どうしよう…」
カノンがいなくなって三日目、流石にアリスは不安になっていた。
探すべきか、
待つべきか、
嗚呼でもやっぱり、
「ひとりは嫌……」
いつまで待てばいいの?
この不安を早くなくしたいの。
だから、
「探しに行こう。」
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俺はただぼんやりと空を眺めていた。
俺の名前は、
俺の名前は、 カノンだ。
アリスがくれた名前だ、
だから俺は、アリスについていこうと思ったんだ。
だって約束なんて、してないんだ。
一緒に旅をするとか、
そんなの、もしかしたら明日には違う道を歩んでいるかもしれないんだ。
待ってても来ると決まったわけじゃないんだ、
探してもアリスはもう別の場所にいっているかもしれないんだ、
俺にはなにもないんだ。
――――なにも、 ないんだ。
閉じ込めていた過去の記憶を思い出してしまった。
今更、涙が出てくる。
傷痕は隠したんだ、
隠したつもりだったんだ、
なあ なんで、 こんなに悲しいんだ?
「あれれ〜? 泣いてる、もしかして泣いちゃってる?」
感傷に浸っていた時、どこか懐かしい声がした。
顔を上げればアリスの顔、俺は慌てて涙を拭いた。
「あ、アレ? アリスさんがいなくて寂しかったとか? へぇ、へえ〜、私は全然寂しくなかったけどね!!」
いつもなら言い返すところ、けれど俺はぼんやりとアリスを見つめていた。
「ん、どーかしたかい?」
怪しげな顔をして更に顔を近づけるアリス、 俺は飛びついた。
「へぎゃあッ」
可愛くない悲鳴をあげてアリスが倒れかける。
「ちょっと何すんの、」
そんな言葉を無視して、俺は呟いた。
「寂しかった……」
お久しぶりです!
とりあえず、駄文ですいませんorz