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異世界のハーレム主  作者: ポリみや
第1幕 異世界のハーレム事情
3/18

事故と異世界

前の方で書き忘れてたんですが

この作品の題名の異世界のハーレム主の

主の部分はマスターと読むつもりです。

 誠也と遥香は幼馴染だ。遥香は学校に行くときに誠也の家まで迎えに行き、そして帰るときも家が近いこともあって、一緒に帰ることが多い。今日も学校が終わり、どこで待ち合わせをするわけでもなく二人で校門を出た。門を出ると住宅街が広がっており、晩御飯の支度のためかどこからかいい匂いがする。


「やっと学校が終わったね。家に帰ったら何するの?」


「そうだな、今日は走り込みだな」


遥香が質問し、誠也が返す。誠也は中学校では陸上部に所属していたのだが、高校では勉強をするために部活をしていない。しかし、運動をおろそかにしてしまうとスポーツができなくなる。つまり、モテなくなってしまうので定期的走るようにしている。


「そっか、やっぱ誠也君は余裕があっていいね」


遥香はジト目でそう言った。二人が通う学校は一応は名門高校。そのため学生の学力もそれなりのものなる。遥香にとっては授業についていくだけでも大変なのだ。なので部活には入っていない。しかし何故そこまでして、この学校に入ったのか。それは、誠也以外にはなんとなく想像がついていることだろう。


いつものやり取り。多少の違いはあっても大体はいつも似たような話になってしまう。しかし幼馴染だからか、二人にとってはそのやり取りが心地よくもあった。今日もこのまま、何でもない話をしながら家に帰り着く。家に帰った後は誠也は走りに、遥香は予習復習をする。そのはずだった。


突然、騒々しいクラクションの音を響かせながら、トラックが二人に向かって突っ込んできた。誠也はとっさに構え、遥香は突然のことにどうすることもできず目をきつく閉じるだけだった。学校の周辺は住宅街になっており、車通りも少ない。そのため歩道もガードレールもなく道幅も狭い、しかも家の壁が邪魔になって逃げることができない。誠也は、状況を把握すると遥香を肩に担ぎ上げそのまま近くの家の庭に向かって投げ入れた。遥香は誠也にされるがままでそのままの勢いで庭に落ち、気を失った。誠也はそれを確認する暇もなく、自分も壁を登ろうとしたが遥香を投げるのにだいぶ時間がかかったらしく、壁を掠めるように突っ込んできた鉄の塊に衝突音とともに体を持っていかれた。


「あー、俺は死ぬのかもしれないな」


トラックに衝突したせいで体は凄く痛いのになぜか頭はとても冷静だった。しかし過去を振り返る暇は無く、トラックはそのまま加速し別の壁に正面から激突した。誠也が最後に感じたのは、体中から口にせり上がってくる血液と壁が崩れる音だった・・・

この日、新田誠也は死んだ。




 誠也が目を覚ますとそこは、ただ真っ白な空間だった。人は本当に白ばかりの場所では遠近感が狂う。更に、気温や湿度、匂いも何も感じることができない。ここはどこなのか、誠也が考えていると白ばかりの空間に一人の老人が現れた。そして、老人はこう告げる。


「おぬしは、トラックに轢かれて死んだのじゃ」


死んだ。誠也はそう言われるとなんとなく状況を理解した。この何も感じることができない世界は死後の世界なのだと。そして


「ここが死後の世界なら、あなたは閻魔様か神様ってところか」


「おー、話が速くて助かるわい。でもわしは閻魔ではない。やつより上位の存在じゃよ」


「それで、わざわざ上位なあなたが何の理由で現れたんだ」


誠也は自分自身で死んだ自覚があるせいかここまでの話を冷静にしていた。


「んむ、じつはな・・・おぬしは本来は死ぬはずではなかった。本当は天海遥香が死ぬはずだったのじゃ」


「なんだって?今なんて言った?遥香はちゃんと生きているのか」


ただ、この話には冷静ではいられなかった。誠也は命を懸けて遥香を助けたつもりなのだ。しかも今、遥香が生きていたとしても、死ぬはずだったからと別の所で殺されてはたまらない。


「安心せい。天海遥香は気を失っただけでちゃんと生きておる。女子おなごを投げるとはかなり無茶をしたものじゃ。それに天海遥香をまた別に殺すつもりはない。よけい因果律の調整が面倒になるからの」


「それは、良かった。俺が死んだのは無駄じゃなかったわけだな。それで俺がここに来たのはそのためか」


老人が言ったことが本当かは確かめるすべはないが、取り敢えずは落ち着いた誠也は話の続きを促した。


「いや、わしらの世界では、想定外の人間が死んだときは、説明をした後に二つの願いと別の世界への転移を行っておる」


「それは・・・あれか。ライトノベルなんかである異世界転移というやつか」


「そうじゃな。最近では異世界転移が有名になってきてこういう時に有難いのう」


誠也はよくライトノベルを読んでいた。主人公が可愛い女の子たちと冒険しハーレムを作っていく物語は男として燃えるものがあったし、何より誠也の夢の一つだった。しかし・・・


「それじゃ、願いを叶えるというのはどういうことだ?」


「一般には、転移先で自分の力を強くするために使うことが多いのう。もちろんそれ以外にも使えるがのう。まあ、お詫びの印じゃよ」


取りあえずは何でもいいということだろう。そう理解した誠也は一つの心配ごとを解決するために使うことにした。


「それじゃあ、一つは遥香のことをあんたや神様達で気にかけてやってほしい。もちろん、何かあったら助けてやってくれ」


「二つしかない願いを他人に使っても良いのか」


「構わないさ」


誠也にとって、遥香は大切な幼馴染だ。彼女がどう思っているかは分からないが誠也にとっては命を懸けて守ろうとするくらい大切な女の子だ。誠也が死ぬことで彼女の生活や今後の人生が変わってしまうかもしれない。逆になにも変わらないのかもしれない。しかし、変わらなくても、変わっても遥香に何かあったときに誠也はそばにいることができない。そう、考えてしまうと他のことを考える気になれないのだ。


「おぬしの考えておることは、よくわかった。天海遥香には我々でおぬしが生きていたときよりより良い人生を送れるように助力しよう」


「ありがとう」


老人には誠也の考えていることがわかったらしくすぐに願いを叶えることを約束した。


「それよりも、もう一つの願いと転移先の世界の要望を言ってくれんかの」


誠也はそういう話だったことを思い出した。遥香のことを考えていたせいか、すっかり頭から消えてしまっていた。しかし、誠也は考えることもなく、胸を張り堂々と言った。



「世界の希望は、合法的にハーレムが作れるファンタジー世界。そして、二つ目の願いは俺にハーレムを作れる力をくれ」


全然進まない・・・

一応、今日は仕事休みなので一日中パソコンに向かうつもりですが・・・

取り敢えず、今日でもう一本上げれるように頑張ります。

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