■シーン7(ジョーカー、テトラ、ディラ、コーラ、ダナ、夢、ダーク、ライラ、シンラ)男5女4
■シーン7(ジョーカー、テトラ、ディラ、コーラ、ダナ、夢、ダーク、ライラ、シンラ)男5女4
(※シーン0にキャラクター説明が載っています)
ダーク「ディラ!」
ディラ「っ!? ――っ!!(喜んで)」
メルヴィンの砲撃。キャギラを一掃して行く。
テトラ「おやおや」
シンラ&ライラ「我々軍艦メルヴィン一同、ナナシに助太刀致す!!」
ディラ&ダナ&コーラ「メルヴィンっ!!」
コーラ「助かったぁっ!」
ダーク「ごめん。遅くなったね。ディラ!」
ディラ「ダーク様っ!」
夢「(ダーク……)」
ダーク「っ! またお前か。クソ海賊! 相変わらず、盗んだものばかり背負ってるようだな!
どの装備品も、見る限り違法だらけで汚らしい!」
ジョーカー「クソはそっちだ。ガミガミとうぜえんだよ。テメエの顔はもう見たかなかったんだがな。
最近の法なんぞ知るか。こっちが先に生まれてんだよゲス野郎!!」
ダーク「ほざくな! ボサッとしていないでお前たちも交戦しろ。その汚い装備は全てオモチャか!?」
ジョーカー「うるせえな。黙ってろワンコロ……! てめえんとこの軽主砲が、主戦力になると思うなよ。カスが。――テトラ! 艦砲全セーフティロック解除!! 全弾ブチ込めぇっ!!」
テトラ「了解。セーフティ、解除。――いくよ――」
増え続けるキャギラと戦闘するアイゼルとエドガー。
ライラ「さ~てっ。きっついのぶっちかましちゃうよ~! きゃははっ」
ダーク「シンラ!!」
シンラ「うん。全セーフティロック、解除。行こうか。ライラ、いいよ」
ライラ「うんっ! (瞳の色が輝き)CIWS解放っ!! きゃははははあっははははははっ!!」
エドガーとメルヴィンの猛攻。
戦闘が続く――。
かたく閉ざされた扉に、うんと近付くナナシ。
ディラ「クロム様! さあお名前を!」
夢「っ。知っていると思いますが。私に名前は、ないの。きっと他にキーワードがあるはず」
ディラ「えっ……。あっ……、そ、そっ、か」
ダーク「クロ、ム?」
夢「っ。ディラ。この扉が開いたら、私は回線を切ります。この後は、あなたの力だけで」
ディラ「えっ!?」
コーラ「なっ何言うてんねん!? クロム様! こんな高度航海、ディラにはまだ無理やで!?」
ダーク「(ウイスパー)クロム……」
ディラ「クロム様! もう少しだけ! 協力して下さいっ! お願いですっ!!」
ジョーカー「(煽るように)逃げるなよ。クロム・ロワーツ」
テトラ「そうだよ。クロム。ディラが可哀想じゃない?
そっちの無能なシングルタスク機能しかないインドランスとサイボーグも、頼りにならなさそうだしねぇ」
コーラ&ダナ「くぅっ……!」
コーラ「ざけんなっ! あんたやって旧式やろ!」
テトラ「旧式なのはコアだけだよ。君らとは違う。ただのリサイクルマシンは黙ってなよ」
コーラ「ぐううっ! むかつくぅ!」
ダーク「やっぱり……。謎の女船長。君だったのか。クロム……。生きて、いたんだね」
夢「ダーク……」
ダナ「ダーク。クロムを責めないでやってくんな」
ダーク「俺だけのけ者だったの? みんな知ってたの?」
コーラ「っ……。ダーク様……」
夢「私がっ! みんなに、言わないでって、言ったんです……。ダークには、」
ダーク「クロム……」
ジョーカー「おい。グズ。はやく扉を開けろ」
夢「でも、私には名前がない」
ダーク「そうか……。確かに」
コーラ「“クロム”は、あだ名やもんな」
テトラ「じゃあさ。とりあえず思いつくままに色んな人の名前を言ってみたら?」
ディラ「ああ……。確かに。どれがパスなのかは不明ですし、ね」
息を飲む夢。
夢「ディラメリィ・ヴァン。ダルダディア・ルーティ。ダナジリア・ベルナス……。
コーラ。テトラ。シンラ。ライラ。……リンディア・ロワーツ――」
扉は開かない。
コーラ「ダメや……」
ディラ「そんな。やっとのことで鍵穴を修復したのに――」
ダーク&ジョーカー「名前ならあるよ(じゃねえか)」
夢「え?」
ジョーカー「チッ。お前と国を捨てたクソみたいな王と、この俺様が同じ発想なのは信じたくねえけどな」
ダーク「珍しく意見が合ったな。……さあ、名前を言うんだ」
ジョーカー「はやく言え。ほら」
夢「でも、でも私はっ」
ジョーカー「何を恐れることがあんだよ」
夢「だって! 私が出来損ないだから! だから父様も母様も、名前を下さらなかった……!! だからっ。だから、こわいのっ……」
ダーク「まだ――。そんなことを思っているんだね。クロム」
ディラ「どうして出来損ないだなんて……」
テトラ「生まれた時に。アイゼル王家の証であるあざが、背中になかったから。らしいよ」
ディラ「あざ?」
ライラ&シンラ「んっしょ……(服を脱ぎ。自分たちの背中をカメラに向けて)っ! コレコレっ!」
ディラ「わっ!」
ダーク「ふ、二人のは、刺青だから。本物じゃあないんだけど。ってか服着ろって!」
ライラ「あはははっ」
ディラ「そう……。それが、必要なんですね。クロム様は……」
夢「そう、私に名前はないっ! 私にはっ……。っ……」
ジョーカー「っ……」
ダーク「……クロム」
ディラ「認めたくないんですね。クロム様。でも、もう。もう良いんですよ。私なんて、そのあざどころか、血だって――」
コーラ「せや! そんな分からず屋の為に、クロム様が遠慮することなんてなんもない! 言ってええんよ!?」
ダナ「クロム……。未だ、自分を責めているのか」
ジョーカー「……(溜め息)」
ダーク「……っ」
ディラ「クロム様……」
夢、すすり泣き始めて。
ディラ「クロム様。ボクは、……ボクは、ディラメリィ・ヴァン! あなたは?」
夢「っ――。私は――“クロム・ロワーツ”」
扉が、広域に光を放ち消滅する!!
砂塵が舞う。
全員「っ!!!」
コーラ&ダナ「やったっ!」
テトラ&ライラ&シンラ「開いた……」
クロム「――っ……。っ……」
砂塵が消えていき、視界が開ける。
ジョーカー「突破しろ」
ダーク「進んで」
ディラ「進みましょう」
開けた場所を進む、ナナシ、エドガー、メルヴィン。
惑星クレラスの、美しい山脈と広大な海原を拝む。
コーラ「なんや、この星。めっちゃ綺麗やん……」
ダナ「空気も、ケテラスの濃度と同じか?」
シンラ「そのようだね」
ディラ「(窓を手動で開けて)わぁ……。気持ちいい」
白い鳥が数羽、三機の周りを飛び交う。
ジョーカー「……。テトラ、帰るぞ」
テトラ「えっ。お宝は?」
ジョーカー「今回はいい」
テトラ「ふふふっ。うん。そうだね。別のお宝を頂戴したしねえっ?」
ジョーカー「ほざいてろ」
テトラ「あはは。さっきのジョーカー。ほんとに嬉しそうだったよ。そんなにクロムを救いたかったんだね」
ジョーカー「勝手に言ってろ」
テトラ「ふふ。ルート、確認するね」
ジョーカー「ああ」
ライラ「ええ~っ? もうおしま~い? つまんな~いっ。もっと暴れたぁ~いっ!」
シンラ「キャギラの波動、遠く離れたみたいだ。ダーク隊長。このまま脱出するね」
ダーク「うん。頼むよ」
ディラ「クロム様……。本当に、ありがとうございました」
クロム「いいえ。お礼を言うのは私のほう」
コーラ「良かった。ほんま、ほんっまに良かったぁ」
ダナ「クロム。身体に異常はないか?」
クロム「ええ。大丈夫です。お気になさらず。……ディラ、良く頑張りましたね」
ディラ「クロム様……」
クロム「私は、貴女という後輩を持てて。本当に幸せです」
ディラ「へへっ……。いつか、また。クロム様と! 一緒にナナシで飛びたいですっ!」
クロム「っ……そうですね……。ありがとう」
ダナ「出口だ!」
コーラ「あっ。――っえ!? ま、また扉!? もういややわぁ……」
ジョーカー「おい、開けてみせろよ。軍人プリンス様。ちったあ役に立て」
ダーク「それが人に物を頼む態度か」
ジョーカー「俺様に出来ねえことが、てめえに出来る訳ねえだろ」
ダーク「本当に腹が立つ!」
ジョーカー「アア? 俺とやろうってのか!?」
ダーク「必要ならな!!」
ダークとジョーカー、超喧嘩腰。互いの船に強制的に橋をかけ。駆けていき殴りあう。
ダーク「っ!!」
ジョーカー「っ!!」
ディラ「ちょっ……!? お二人ともっ!?」
ダナ「やらせときな。若ェだけだ」
テトラ「あ~あ。二人とも生身なんだから。シールド外には出ないでよね。すぐ宇宙空間に出るのにぃ」
ライラ「きゃあはははははははははっ」
シンラ「なんて野蛮な」
クロム「(咳払い)三機とも、その出口の扉に接続をお願いします。……キーロック解除、今度は簡単に済むと良いのですが……」
コーラ&シンラ&テトラ「了解っ」
ジョーカーとダーク、飛び交う怒号、迫真の睨み合い。お互い何度も攻撃を仕掛ける。
ダーク「あああっ!」 ジョーカー「おおおっ!」
ライラ「おっ。声紋一致っ! ダーク様ぁ!」
ダーク「えっ?」
二人とも、攻撃の手を緩める。
ライラ「ダーク様。さあ、お名前を――」
ダーク「っ……。ダルダディア・ルーティ!」
ライラ「おっ。えっ。あ、あれ?」
テトラ「これは……」
コーラ「……は、半分。開いたわ!」
ディラ「半分? 一体どういうこと?」
ジョーカー「知るかよ」
テトラ「あ。声紋一致。ジョーカー。名前!」
ジョーカー「名前……」
クロム「ジョーカー……」
ライラ「ジョーカー様。お名前を」
ジョーカー、少し悩んで。
ジョーカー「ジョーカー」
無反応。
ライラ「あや~。反応ありませんっ」
テトラ「偽名だからねえ~」
ジョーカー「チッ……」
ダナ「おい、やべえぞ!! 背後っ!! キャギラの軍団じゃねえのか、あれ!?」
テトラ「あ~あ……。ふふふっ」
ディラ「っ!?」
ダーク「くそ!! 来るぞっ!! ライラ! 主砲準備っ!!」
ライラ「はぁ~い」
クロム「ジョーカー!!」
ディラ「ジョーカー様っ!!」
ジョーカー「っ……」
ディラ「名前……言いたくないんですか!?」
ジョーカー「ああ……。どうしてもな。特に――クロム、お前には、知られたくない。ついでに、そこの頭かったい軍人プリンスサマにもな」
クロム「わ、私が通信を切れば宜しいですか?」
ジョーカー「バーカ。お前のそーゆー気の利かせ方。いつもヘドが出んだよ」
ダーク「っ!!」
ジョーカーを殴り弾き飛ばすダーク。
仮面が取れる。
ジョーカー「ぐッ!」
ダナ「っ。ジョーカーの仮面が……」
テトラ「あわわわっ!」
ジョーカー「っ……チッ」
ダーク「身勝手なことばかり言うな。……俺だって、クロムだって。とっくに気付いてる。ディラですら」
クロム「……ダーク……」
ディラ「ダーク様……」
ジョーカー「……おいクロム、」
クロム「――はい」
ジョーカー「知られたく、なかった」
ダーク「(認めたくないけどっ……!)」
クロム「ジョーカー。私は、あなたのその気持ちに。いつも救われていました」
ジョーカー「……っ」
ジョーカー、顔を上げる。
左半分は火傷をしていて紫がかっているが、ダークと全く同じ顔をしている。驚く皆。
クロム「……――! やっぱり」
コーラ「う、うそや。か、顔!? ダーク、様……?」
シンラ「隊長――?」
ライラ「えっ? ダーク、様?」
ダナ「ダークと同じ顔……」
ダーク「やっぱり……。ジョルド」
クロム「ジョーカー……」
ジョーカー「クロム……。お前を自殺に追い込んだ男と、俺が。同じ顔をしていると知ったら。
お前はあの時――地球で、日本で生きる道をちゃんと選べていなかった。きっと……。そう思ったんだ」
クロム「……ジョーカー。ちがう……」
ジョーカー「俺はお前を騙していた。お前を救うことで、自分を満足させたくてな」
クロム「ちがう……」
ダーク「クロム……。やっぱり俺のせいで」
クロム「ちがうっ! ダーク。私は、あなたにもう戦って欲しくなくって――」
ジョーカー「ダルダディア……。てめえが居なければ。幼かったクロムは、“王族の消滅が戦争を終わらせる”なんてデマを信じずに済んだ!! てめえの生易しい希望に満ちた言葉の数々が、どんだけこいつを追い詰めたか……!!」
ダーク「っ!!」
クロム「……やめて……」
ジョーカー「死にたい、死ななければならないと。名無しの姫がずっと……! お前のせいで何もかもを抱え込み自殺した想いを、てめえなんかに理解出来るか!?」
ダーク「っ。……クロム……」
クロム「ちがう……。やめてください、ジョーカー……。誤解なの」
ジョーカー「何が誤解だ!! 真実だろう!!」
クロム「そんなことは!! もうどうだって良いんですっ!!!! 私のことなんて!!」
少しの間、皆黙り込む――。
クロム「私はどうなったって構わない。あの時も、今も! 私が望むのは、ダークとジョーカー。あなたがた二人の心の平穏です!!」
ジョーカー「……」
ダーク「……」
クロム「ダーク、聞いて下さい。ジョーカーは、お父さんを殺してなんかいません。誤解なんです。
ジョーカー、ダークも。ダークはお母さんを殺してなんていません! お願いです、どうか。ちゃんと二人で話して――。
仲直りして下さい。たった二人の兄弟なんですよ。私やディラとは違う! ちゃんと家族が居るんですよ! もう遠ざけないで! 私は……私の望みは」
ジョーカー「無理だな」
ダーク「無理だよ、クロム……」
クロム「……どうして……」
ダーク「俺たちが相容れることはない。悪党を許すことはないよ!」
ジョーカー「ああ――。クククッ。俺に、光の世界は眩し過ぎる!」
クロム「どうしてっ」
ジョーカー「……お前のせいだ」
ダーク「……守りたいから」
クロム「えっ?」
ダーク&ジョーカー「くたばれ! ジョーカー!(ダルダディア!)」
少しばかり、得意気な顔で睨み合うダークとジョーカー。走って互いの船に乗り込む。(ジョーカー、狐の面はちゃんと回収しつつ)
クロム「っ……。……」
ダーク「よっと!」
ダーク、自分の席に着く。
ライラ「おかえりなしぁー。ダーク様っ」
ダーク「うん。帰ろう!」
シンラ「無駄な時間だった?」
ダーク「いや……。俺の大切な姫君が、生きているってわかった。罪悪感は増えたけど、でも――。
忙しく、なりそうだ。あんな悪党に、俺のクロム・ロワーツは渡さないっ!!」
クロム「だ、ダーク……」
ディラ「すごいせりふ……」
ジョーカー「うぜえ」
ライラ「あは。ダーク様、とっても嬉しそう」
テトラ「ふふふ」
ダーク「シンラ! 発進準備っ! ケテラスに帰還する!」
シンラ「了解」
ジョーカー「あ~あ……っと!」
船長座席に飛び座るジョーカー。
テトラ「ふふふ。さぁて?」
ジョーカー「楽しそうだな、お前」
テトラ「まぁねぇ~。っと、繋いだよ。ジョーカー。お名前ドーゾ?」
ジョーカー「(溜め息)……仕方ねえな。――“ジョルド・ルーティ”!!」
最後の扉が開く――。
ディラ「開いたっ!!」
シンラ&テトラ「よし、」
コーラ&ダナ「よぉしっ! 全速前進っ!!」
クロム「ジョーカー……!」
ジョーカー「クロム! これは貸しだぜ」
クロム「ふふ。あなたには、いくらでも貸しがありますよ。私の全てを捧げても、足りないくらいです」
ジョーカー「そっか。ならやっぱ――。俺と婚儀をだな」
クロム「えっえっええっ!?」
ダーク「ふざけんな馬鹿どういうつもりだ!」
以下のテトラ、ディラ、コーラ、ダナの台詞、とってもカッコつけて。
テトラ「わわっと! 割り込み回線! カッコイー」
ディラ「公開プロポーズ……!! カッコイー!」
コーラ「ジョーカーにだけ態度悪くなっちゃうお年頃! カッコイー!」
ダナ「“俺のクロム・ロワーツは渡さないっ!”キリッ! カッコイー!」
ダーク「馬鹿にされてる!?」
ジョーカー「そう馬鹿はてめえだその機体にタマァブチ込むぞクソが!」
ダーク「っやってみろ! ヘナチョコ!」
言い争うジョーカーとダーク。
ディラ「まぁた喧嘩ですかぁ!? もーうっ! やめてくださぁ~いっ!」
クロム「ふふふっ。ふふっ……」
ジョーカーとダーク、クロムの笑い声を聞いてほっとする。
ダーク「やっぱ……。笑い声、好きだな……」
ジョーカー「きめえよ!」
ダーク「はあ……!?」
シンラ「やばい。敵生体反応、消失せず」
コーラ「包囲されるわっ!」
ディラ「キャギラです!!」
ジョーカー「あ~あ。出張最大生サービスってな。一新したこの火力。そろそろガチフルパワーで浴びせねえとサビちまう。なァ。テトラ?」
テトラ「はいはい。わかってるよ。さっきのは準備運動がてらだったしね。よし、――いこうか?」
ジョーカー「おうっ!! 最大出力っ!!」
ダーク「ライラ、シンラ!! エドガーに遅れを取るなっ!! メルヴィン最大出力っ!!」
ライラ&シンラ「了解っ!!」
クロム「ディラ――」
ディラ「はいっ! クロム様!」
クロム「容赦しなくて結構です!! キャギラウイルス。殲滅して下さい!」
ディラ「はいっ!! 主砲!! 撃てぇっ!!」
コーラ&ダナ「おうっ!! 了解っ!!」
テトラ「おっと、ジョーカー! やばいよっ。攻撃の隙間抜けてきた奴らが!」
コーラ「ナカに侵食して来とるっ!!」
ダナ「マジかよ! どうする!?」
ジョーカー&ダーク「直接叩き潰す!!」
ジョーカーは銃で。ダークは剣で。直接船外に飛び出し、キャギラを攻撃する。
ディラ「っ!! わ、私も出たほうが良いのかなっ!? ぶっ武器武器っ!?」
ダナ「待て待て待て待て。落ち着いて座ってろ。あんなんと生身で戦うもんじゃねえ! 腐ったインドランスに悪魔の羽ェ生えてんだぞ!?」
クロム「そうですよ。ディラ。馬鹿がうつります」
ジョーカー「聞こえてんぞ!! クロム!!」
クロム「あっ」
ダーク「ば、ばかかぁ……」
クロム「ちっ、ちがうの、ダーク」
ダークとクロムのやり取りを聞き。笑う、テトラ、コーラ、ダナ、シンラ、ライラ。
シンラ「隊長。間もなく大気圏を突破する。はやく中に戻って」
ダーク「えっ。も、もう?」
ライラ「ふふっ。暴れ足りないのーぅ? ダーク様ぁ」
ダーク「まあそうだけど。でも仕方ないね」
お互いの船内に戻る、ダークとジョーカー。
ダナ「大気圏、突破するぜっ!!」
ライラ&コーラ「ひゃっほーうっ!!」
ディラ「はぁ……。良かったぁ~」
ジョーカー「良い経験になったろ? ディラ」
ディラ「えっはっはっはいっ! ありがとうございました! ジョーカー様っ」
ダナ&ダーク「殴りてぇ……」
ジョーカー「ふはははははは」
テトラ「そーだ。ねえ姫さん、今度のダンパ、……夜宴か。どうするの?」
クロム「はい?」
テトラ「ほら。女王のお披露目があるでしょ。アイゼルで」
クロム「わ、私は行きませんよ……。だって、」
テトラ「ねえ、僕と踊ってよ」
クロム「え?」
テトラ「ねっ。ディラ。」
ディラ「んっ!? ボッ、ボクっ!?」
クロム&ジョーカー「おお」
テトラ「うんっ。だってクロムを誘ってもきっと断られるだろうからね。ジョーカーとダークに睨まれるのもイヤだし」
ディラ「えっえっえっえっでっでっでっもっ!?」
テトラ「だって既にジョーカーは姫さんを誘ってるし」
ダナ&コーラ「何ぃっ!?」
ジョーカー「既に物凄い殺気を感じるんだが」
ダーク「……」
シンラ「待ってよ。ディラは僕と踊るんだよ」
テトラ「え~っ」 ディラ「え~っ!?」
コーラ&ライラ「きゃはははははっ」
ダナ「同性を誘っても良いんだぜ。ディラ」
ディラ「えっ。じゃあボク、クロム様を誘いますっ!」
クロム「えっ」
ダーク「ちょっ、ちょっと待ってっ!」
ディラ「ちょっと待った禁止ですっ!」
ダーク「ええええーっ」
ディラ「っおねがいしまーすっ!」 テトラ「っおねがいしまーす」 シンラ「おねがいしまーす」 ダナ「おねがいしまーす」
クロム「え、えっと……」
ジョーカー「馬鹿馬鹿しい。行くぞ。テトラ。火星に向かう」
テトラ「えーっ? ちっ。はいはぁい」
クロム「ジョーカー」
ジョーカー「ん?」
クロム「私も。いずれそちらに向かいます」
ジョーカー「なんだ。俺の仲間になる決意が固まったか?」
クロム「違いますよ。色々と……ね。やっぱり、ディラにはもう少し教育が必要でしょうし」
ディラ「クロム様っ!」
クロム「やっぱり放っておけない。アイゼルは……――私が生まれた場所だから。未だ尚、リゼルとの冷戦が続くというのなら。わたしは、」
コーラ「クロム様……」
ダナ「クロム……」
クロム「行かなくちゃ。責任を、取りたいんです。贖罪を見出したい」
ジョーカー「ふっ……。良く言ったな。近い内に迎えに行く。用意して待っていろ。二度と日本に戻れると思うなよ」
クロム「そ、それは困りましたね……」
ジョーカー「後悔するなよクロム・ロワーツ」
クロム「しませんよ。だって私はもう。死んだ人間なのだからっ!」
テトラ「あはは。嬉しそうに言う台詞じゃないね」
クロム「ディラ。これからまた……宜しくお願いしますね」
ディラ「っはいっ! クロム様! ボク、実はダンスも下手なのでそこらへんも是非……」
クロム「ふふ。まず、ディラはちゃんと、“わたし”って言えるようにならなければですね」
ディラ「あっ……は、はい~……。アイゼルのみんなにも、言われました」
ダーク「そうだね。王女様なんだから」
ジョーカー「じゃあな。クロム」
クロム「ええ……。また」
テトラ「またね。姫さん」
去っていくエドガー。皆との通信回線が切れる。
ダーク「じゃあ。クロム、また。ディラ、先にケテラスに戻ってるよ」
ディラ「はいっ」 クロム「ええ」
シンラ「来たる次号……! “クロムを奪還する為に!? みんなでっ地球の! 地底! メイド喫茶に! せんにゅーうだ★”……なんってね」
ライラ「てへにゅろっ★」
クロム「えっ!? えっ、ええっ?」
ライラ「ばいばーいっ」
シンラ「お疲れ様。愛しいクロム姫」
クロム「は、はい。ひ、ひめ……。もう姫じゃないですよ」
シンラ「ダーク隊長が、君への懺悔を胸に秘めている内は……。いや。永遠に、君は我らの姫君さ。勿論、ディラもね」
クロム「シンラ……」
去っていくメルヴィン。通信回線が切れる。
コーラ「――ん、で。クロム様。(ウイスパー)ジョーカー様とダーク様、結局どっちを選ぶん?」
ダナ「そりゃダークだろ」
コーラ「ええ~? そうなん? どうなんっ!?」
ディラ「わくわくっどきどきっむきむきっ」
ダナ「ムラムラっハラハラっずきずきィっ」
クロム「ちょ、ちょっとっ」
ディラ「ふふふっ! 今度またたっぷり話しましょうねっ! じゃあっ!」
クロム「はいっ。お疲れ様でした」
コーラ&ダナ&ディラ「グッドラック!! クロム・ロワーツ!!」
クロム「はい。お休みなさい」
コーラ&ディラ「お休みなさいっ」 ダナ「お休み」
四人、笑い合う。
通信回線が切れる。
ネットワークを遮断し。部屋から退室するクロム。海底から、空を見られる場所まで歩き。そこからふと星空を見上げる。
なんとも美しい夜空が広がっており。清清しい気持ちで。たっぷり深呼吸をする。
クロム「なんだ……。世界って、ちゃんとキレイなんだ」
キラキラと輝く、夜空と海面。
おわり
【名無し君の不始末1】書きまして。あとがき。とか!
■おはようございますお疲れ様です。創作ユニット塩化にゃぐる代表・主宰の七菜かずはです。
■あけましておめでとうございま初春お見舞い(E)申し上げ――懺悔。とか。報告。とか。(もう初夏っぽいけど気にしない!)
・花粉症な気がしてきました。一日に5回くらいくしゃみが出るんだ。目が微かにかゆいんだ!
・3月のにゃぐる会議出来なくてごめんなさい。ってか、きちんと作品を仕上げて来いクソッタレ!!
・今年は車を買えたらいいな。
・痩せたい。いや、最悪痩せれなくて良いから全身ちゃんとした健康体になりたい。切実。
・ゴキブリ体操をしても力み続ける私の身体は不思議ちゃん。らしいです。
・わたくし、4月に二屋氏と柿三重公演いてくるらしいよ。――いってきた!!
・眠い。
■名無し君の不始末1あとがき。とか。
・扉を開くシーン、皆で歌えば扉開くとかいう無茶振りなシーンをガッツリとカットして。でもそこが一番好きなシーンだったので少し胸が痛んだ私。便器に顔からはまりたい。セリフをカットする時も。いつも、気に入っているものをカットしなければならない時が良くある。切ないけど仕方ない。いらねえものはいらねえのよ。
・アイも変わらず引き出し全開で書いたらこんなんなった。もっと面白いもの書きたい。私が書くものは本当に面白いのか最高に自信がない。
・所詮お前、王道しか書けないの? はははw って、馬鹿にされたい。はははw うるせえw
・声劇でも舞台劇でも出来るような台本を目指して足掻いたがそれは無理だなと気付いた2月某日。
・大学2年の時に書いた、『インドランス』っていう台本と。私の現脳みそ内にあるカッコイイモノを融合させました。
・大勢の人間が。意思も考えも異なる、反する人間たちが。その瞬間だけ、全員で同じ道を突っ走る!! そんな作品を書きたかった。銀河みたいな。
・クロムと出会ってから約11年。この物語も、様々な形に姿を変え、この世に生まれ出てきました。ダークとジョーカーとの三角関係も、ずっと私が描きたくて仕方なかったものです。テトラとコーラとダナは他の作品にも登場し、設定は多少違いますが、生き生きと、私の作品に力添えをしてくれています。続きを書くか書かないか、それはわかりませんが。またどこかでこの作品に関われたら嬉しいです。
■MEMO&危険度高くて使いたくても使えなかった台詞&カットしたシーンと台詞抜粋!!
クロム「歌いながら指示を出すなんて無理です!」
ジョーカー&ダナ「そこをなんとかすんのがオペだろ!」
クロム「無茶苦茶な!」
クロム(このまま地球が滅ぶのなら。せめてあそこに居たかった。最後くらい……)
ダナ「クロムが名前を言いやすい状況を作ろうぜ」
コーラ「せ、せやな」
ディラ「クロム様には、怖いものって……ないんですか?」
クロム「私ですか? う~ん……」
少し考える。
クロム「ジョーカーに……嫌われることが、怖い……かも、知れません」
ディラ「えっ?」
クロム「(悲しく微笑む)なんて……ね。あはっ……」
ディラ「だ、ダーク様は?」
クロム「ダークは優しいから。よっぽどのことがなければ、きっと人を嫌わないと思うんです」
ディラ「そ、そうですね……」
クロム「でもジョーカーは……。いつも、冷たいから。私には特に」
ディラ「それは……多分、」
クロム「?」
クロム「ならどうしてあんな曲を作ったんですか!! 貴方が自己満足の為にあんなことをするとは思えないっ!」
ジョーカー「黙れ!! お前に何がわかる!!」
クロム「ディラ――。これは命令ではなくお願いです。貴女は、光ある未来を想定しておいてくれませんか。暗がりは……最悪の事態のことは、私たちに任せて。貴女を支えます。きっと上手くいくでしょう。さあ、やりなさい!!」
ESOB
クロム「ディラ! はやくコンバートして下さい!」
ディラ「コンビーフ……」
クロム「ディラ!?」
ディラ「はっ!? ごっ、ごめんなさいっ!」
コーラ「コンビーフ」
クロム「自力で戻って来れるよう、試行錯誤し、足掻いてみるつもりではいます」
ジョーカー「だが……こんな方法で切り抜けるなんて。その発想はなかったな」
「ばーろう……!」
「――私を舐めないで」
ディラ「クロム様は、本当に強いんだ……」
■すぺしゃるさんくす
【創作ユニット塩化にゃぐる】
・二屋
・如月 なみ
・三谷 秋
【協力して下さった声劇役者さま・キャスト】(公演順)
①・しゆ(ディラ、ライラ) ・ぽち(ディラ) ・じゅん(ダナ、テトラ) ・ゆたさん(ダーク) ・いーさん(シンラ、ジョーカー)
②・せんせー(ジョーカー)
③・りんちゃん(ディラ、ライラ) ・せんせー(ジョーカー) ・ダーク(雑穀さん) ・ドイト(ダーク) ・ぺさん(ナレーション、コーラ、ディラ) ・アシェラさん(テトラ、ダナ、シンラ) ・タケヒロさん(ダナ)
④・ギュスターヴ(ジョーカー)
⑤・ナイアシンさん(ディラ) ・きよながさん(ジョーカー) ・かっちゃん(ダーク、シンラ) ・ゆた(ダナ) ・みみ(コーラ、ナレーション) ・ソルトさん(テトラ)
⑥・江戸川さん(クロム) ・ゆめさん(ディラ) ・雑穀さん(ジョーカー) ・いーさん(ダーク) ・やくたにさん(ダナ) ・れもんさん(コーラ) ・きよながさん(テトラ) ・みみ(シンラ) ・りんちゃん(ライラ)
⑦・みみ(クロム) ・りん(ディラ) ・かっちゃん(ジョーカー) ・ユウ(ジョーカー、シンラ) ・けんとさん(ダナ) ・syokoさん(ライラ) ・てんまにうむさん(ダーク) ・はなすんさん(テトラ)
ありがとうございました!!
次は、二作目、三作目、番外編でお待ちしております。
七菜 かずは 2013年春




