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人間不信様のハーレム世界   作者: 和銅修一
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異世界の機械少女

 社長とは実に大変な仕事だったとさかき 悠斗ゆうとはふと思い出した。

 今はある男に会社を乗っ取られてしまい、ネトゲをして引きこもってばかり…。ネトゲを選んだのは裏切られずに楽しくできる暇つぶしだからだったからだ。

 というのも悠斗は会社を乗っ取られたトラウマで人間不信になってしまったからで、元はそんなにゲームはしたことはなかったのだが、やり出すと止まらず、気づけばゲーム内で最強と呼ばれるプレイヤーになっていた。



 それからどれくらいの月日が経ったのだろう。生活費などは社長をやっていた頃の貯金があるので何とかなっいるがこのままでは社会的にいけない気がしてたまらない。そんな不安から何かしなくてはという感情に飲まれてしまう。

 そんな中、パソコンに一通のメールが届いた。送り主は悠斗がいつもやっているゲーム。MIYTOSミュトスから。

 MIYTOSミュトスとは八年間続いている大人気のネットゲームで内容は異世界でプレイヤーたちが戦いあったり、イベントをクリアさせてその世界の神を目指すというRPGオンラインゲーム。

 そんなゲームから直々にメールがきた。どうせ内容はバージョンアップしましただの、メンテナンスのお知らせだろう。

 そう思いメールを開いた。


        榊 悠斗様へ

私は異世界ミュートランネで神をしているハデス。あなたにお願いがあります。今、私の寿命が尽きようとしているのです。そこで私はこの世界の神を決めるゲームを開催することにしました。それに参加していただきたいのです。あなたの場合はランキング一位なのでレアアイテムをプレゼントします。


        参加する

       YES  NO


 もちろんYESをクリックした。

 新しいイベントか何かだろう。ハデスという名もゲーム内に出てくる神のような役だったことを覚えている。

 しかし、そんな予想を裏切り、パソコンは強烈な光が放たち、悠斗の体を丸ごとを吸いんだ。




 悠斗が目を開けるとそこは見渡す限りの草原があった。足元は柔らかくフワフワしている。しかも服が悠斗が着ていた服が変わっていた。だがこの服には見覚えがあった。悠斗がゲーム内でアバターによく着せていた服だ。

「何だこれ一体何がどうなってるんだ?」

 驚きのあまり突っ立ってぼんやりしていると

「榊 悠斗様ですね」

と後ろから声をかけられた。

 振り向くとそこには綺麗な女が立っていた。彼女はとても透き通った白い肌をしていて、髪は日本人ではないのか水色だ。目も髪と同じ、水色なのだがなぜかそこからは温もりを感じられない。

「誰だお前?」

「私は対モンスター用戦闘機レイナ。悠斗様をサポートするために来ました」

 モンスター。彼女はそう言ったのだろうか、悠斗は信じたくはなかった。なぜならそれはここにはモンスター、つまり化け物がいるということになるからだ。

「で、何の用だ?もしかしてお前が俺をここに連れて来たのか?」

「はい。正確には悠斗様のパソコンにお送りした転送プログラムでこの世界に連れて来ました」

 悠斗はメールのYESをクリックしたことを後悔したがもう遅かった。

「じゃあ、ここはゲームの世界なのか?」

「いいえ違います。悠斗様はMIYTOSミュトスの世界に来たとお思いのようですが、あれはここへ連れて来る人を厳選するためのものです。ですがMIYTOSミュトスベースはこの世界なので今まで学んできた知識は利用できます」

「つまりここは本当の異世界てわけか。で、もしかして神を目指すっていう設定も…」

「はい。悠斗様には神様になってもらいます」

 何故かレイナと名乗る少女の曇った目がほんの少しだけ輝いてた気がした。

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