第7章
ディール島。
戦いの様子を水晶で見ていたルシアは両手を握り締め、怒りをあらわにした。
「おのれ!! こうなれば、あの手を使うしかない!! イリュージョン・ソルジャーズよ、いるか!?」
「はっ。こちらに」
「7人の戦士どもを倒して来い!! いけ!!」
ルシアの命を受け、イリュージョン・ソルジャーズが出撃する。
エリーたちはディール島にたどり着いた。
「見て!」
「あれが…ディール島!!」
「ついにこのときがきたのね」
「そうだな」
「みんな、この先どんな罠があるかわからないわ。 慎重にいきましょう」 と、ユリーが言った。
その言葉に、誰もがうなずいた。
エリーたちは、ディール島の領域に足を踏み入れた。
そのとき、突然前方からダーク・ストーンの水晶の破片がエリーたちめがけて飛んできた。
「早速お出ましのようね」
「ようし、行くぞ!!」
「おう!!」
「アクア・スティアー・サンド!!」
「ファイアリー・インフェルノ!!」
「アクア・ウオーティ・フリーズ!!」
「よし、突っ込むぞ!!」
エリーたちは、ディール島内へ入った。
中へ入って少し進むと、待ち構えていたのはイリュージョン・ソルジャーズだった。
「おまえは!!」
「ここから先へは、我々を倒してからにしてもらおうか」
「あなたたちは幻覚の戦士ね」
「なに!?」
「どうして我々の正体を!!」
「おあいにくさま。私も幻を操ることができるの。 あなたたちの正体は、このクリスタルがお見通しよ!!」
「貴様!!」
「みんな、ここは私に任せて先へ進んで」
「ひとりじゃ危険だ!!」と、フェイル。
「大丈夫。こいつらを倒したら、必ずあなたたちに追いつくわ」
「シンクレア…」
「ユリー、心配しないで。 さあ、早く行って!!」
「わかったわ」
「シンクレア、くれぐれも無茶はするなよ」
「わかってるわ。フェイル」
「みんな、行こう!!」
フェイルの一声と共に、6人は先へ進んだ。
「みんなには指一本触れさせないわ!! イリュージョン・スペース!!」
シンクレアは幻想空間を作りだし、そこにイリュージョン・ソルジャーズを閉じ込めた。
この空間に閉じ込めてしまえば、あとはシンクレアの思いのままだった。
彼女は2体の精霊を召喚し、自分のクリスタルの力を最大限に発揮して、イリュージョン・ソルジャーズを葬り去った。
「やったわ… みんなのところへ急がなければ!」
シンクレアはエリーたちと合流するべく、先を急いだ。