第5章
ディール島。
「おのれ! レイリアめ、とうとう戦士を送り込んできたか」
「申しあげます! ルシアさま!!」
「なんだ? シルヴィ」
「アレス島の戦士によって、我々の兵士が多数倒されました!!」
「なんだと!?」
総帥のルシアは、怒りに拳を握り締めた。
「シルヴィ!!」
「はっ」
「第2配下の戦士を送り込め!」
「かしこまりました」
アレス島。
エリーたちはこれまでの出来事をレイリアに報告した。
「そうですか。皆さんの力があったから、それだけのことができたのです。これからもその絆とチームワークを大切にしてくださいね」
「はい、レイリア様」
「さあ、今夜はゆっくりお休みなさい」
「失礼致します」
エリーたちは各々の部屋へ向かう。
エリーとユリーの部屋。
「エリー、疲れてない?」
「ええ。大丈夫」
「今夜はゆっくり休んで、明日に備えましょうね」
「はい。お姉さま」
一方、フェイルたちは中庭で星を眺めながら、明日のことを話し合っていた。
「ディール島の奴らは、さらなる攻撃を仕掛けてくるに違いない」
「そうね。油断はできないわ」
「でも、ユリーとエリーちゃんの2人が仲直りしてくれて、本当によかったわ」
「それ、私も同じ意見よ」と、ルイザ。
「これからはみんなで力を合わせてルシアたちと戦っていけるわよね?」
「ああ! 今の俺たちならきっと勝てるさ」
次の日。
エリーたちは森を出た先の道へ進んだ。