第4章
レイリアの助言を受けたエリーたちは、再び森へと進んだ。
「もうだいぶ進んでるな。 どうだ? 様子は」
「全然変化がないわ」
「おかしいわよね。 とっくに攻撃してきていいはずなのに…」
「見て。お姉さま」
「なに? エリー」
ユリーはエリーの指差したほうを見た。
「森の出口よ」
「本当だわ」
エリーたちは出口を目指し、走った。
出口へ出たとき、エリーたちを待っていたものは――
「待っていたぞ」
「おまえ達は!! ディール島の!!」
「そのとおり。 おまえ達が出てくるのを待っていたのさ」
「なんて、卑怯な」
「みんな、いくぞ!!」
「ええ!!」
「アクア・スティアー・サンド!!」
「ウインディ・ハリケーン!!」
「うわあ―っ!!」
「おのれ!! ブラック・バースト・サンダ―!!」
「きゃあ――っ!!」
「みんな!!」 と、叫ぶエリー。
「よくも!! エリーちゃん、いくわよ!」
「はい! アクア・ウオ―ティ・フリーズ!!」
「イリュージョン・ラビリンスミラー!!」
エリーとシンクレアの攻撃で、かなりの兵士が倒される。
「すごいじゃないか!!」
「よくやったわ。 エリー、シンクレア」
「さあ、もう、残りの兵士は少ないわよ。 どうする気?」
「おのれ…!! ディール島の城で待っている。 決着は次だ!!」
「のぞむところだ!!」
ディール島の兵士達は、引き返していく。
「やったわね!!」と、シンクレア。
「でも、ディール島の奴らがこのまま引き下がるとは思えないな」
フェイルが言った。
「ええ。 どんな手を打ってくるかわからないわ。 気をつけましょうね」