第3章
森へと進んだエリーたちは、ディール島の魔物に遭遇。
それぞれの技で倒すが、最後の1匹がユリーを狙っていた。
それに気づいたエリーが、ユリーをかばって飛び出し、攻撃を受けてしまう。
「エリー!」
「ユリ―、後ろに魔物がいるわ。気をつけて!!」 と、シンクレアが助言する。
「よくも妹を!! アクア・スティアーサンド!!」
ユリ―の渾身の一撃で、魔物は消滅する。
「これで、全部片付いたな」
「ええ」
「エリー!! しっかりして!!」
「お姉…さま…」
「ごめんなさいね。 私がもっと注意していればよかった」
そのユリーの言葉に、エリーは首を振った。
「とりあえず、いったん島に戻ろう。 エリーがその状態ではまともに戦えない」
フェイルが提案する。
「歩ける?エリー」
「うん…」
しかし、傷の痛みでフラつく。 その瞬間、ユリーが彼女を支えた。
「エリーは私が支えていくわ。みんな、行きましょう」
ユリーたちは、アレス島へ戻っていった。
アレス島。
レイリアが慌てて飛び出してくる。
「エリー、その傷は!!」
「申し訳ありません。 私をかばってけがをしたのです」
「すぐに手当てをしなければ。ルイザ、お願いします」
「はい。スカイクリスタルよ、私に力を!! ヒーリング・ウインド!!」
ルイザのヒーリングパワーがエリーの傷を癒していく。
「これで、大丈夫ですね」と、レイリアが笑顔を見せる。
「お姉さま、皆さん…」
「もう大丈夫?」
「ええ。 心配かけてごめんなさい」
「よし、それじゃあ行こうぜ!!」と、ティシア。
「皆さん」
「なんですか? レイリアさま」
「話しておきたいことがあるの。聞いてください」
7人は、レイリアのそばに集まる。
「ディール島の人々を倒すには、未知なる力・エターナルクリスタルが必要なのです」
「エターナルクリスタル?」
「はい。そのクリスタルを手に入れることができなければ、総帥のルシアを始め、島の人々を封じることは出来ないでしょう」
「それはどこにあるんですか?」
「あなた達のクリスタル・ストーンの力がひとつになったとき、エターナルクリスタルが出現するという言い伝えが残っています。今の私にわかっているのはこれだけです」
「わかりました。教えてくださってありがとうございます。それでは、私たちは行きます」
「皆さん、くれぐれも気をつけてくださいね」
「はい!!」