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第一章 Ⅵ

 ここでこの世界、特にこの大陸についてこれまでの話の流れで説明する。これまでに名の上がった国家、国家群は、ガイアス・ハベルと呼ばれている大陸を分割しているのだった。大陸の地形を大まかに説明するならば、北海道を十数倍の大きさにした、というところだろう。舞台となっているイスタリコ王国は、その西方に位置する。東部はノイエ湖とアルムス山脈、クラーナ森林で国境を形成し、南西に長く伸びるイラティ半島には漁港や貿易港が多数存在し、王国繁栄を支える一助となっている。王国西方はエイドリア海に臨み、沖合数十キロのところから大小様々な島より形成される西方島嶼部となっている。北部諸国連合は大陸北方に位置している。大陸東西及び中央の中継貿易のほか、武器や防具をはじめ雑貨日用品、宝飾品等に至るまで金属加工品の輸出でも名高い。メティス商会も鍋や包丁の様な日用品を中心に取引していた。大陸南部に存在するのがガリル帝国で、大陸各地及び西方島嶼部に複数の植民地を保有する。その帝国植民地の幾つかと、北部諸国連合領域の一部が、『魔獣の地』と呼ばれる不毛地帯と隣接しているのだった。三百年ほど前に突如、どこからともなく湧き出した大量の魔獣達によって、大陸中部~東部に存在した人類種の国家、地域多数が壊滅、以降繰り返された魔獣掃討、失地回復の努力も虚しく、その大部分が未だ魔獣達の跳梁跋扈する地となっている。ただ、魔獣達は単なる人類種の脅威ではなく、幾何かの恩恵も与えてくれるのだが。と、それはともかく。西方島嶼部より西方の海は一年中荒れる事が多く、遥か西方にはまた別の大陸があると判っていながら航海を試みる者は絶えて久しい。様々なリスク要因を抱えながらも、大陸の住人達はまずまず住みやすいこの大陸で一生を終えるのだった。



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