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プロローグ
意図せず漏れた溜息に、隣のその人が顔を上げた。どうしたの、と問われ、なんでもない、と返す。まだ不安そうに自分を見つめる視線を黙殺して、そっと手を握りしめる。いつもと何も変わらない、特別な事も何も無い、今の自分の人生に、自分は満足しているのだろうか。このまま生きていて、本当にいいのか…。そんな自問自答を繰り返し、また疲れきったように小さくため息をついた。隣の人には気付かれないように、本当に少しだけ。そう、これは自分の中に止めておけばいいこと、だから。
なろう初の恋愛ものになります。一般的な恋愛ものとはちょっと違うところがあり、ネタバレになるのでタグ付けも何もしていませんが、楽しんで貰えたらいいな…という気持ちでいっぱいです。よろしくお願いいたします。
