第一話 平穏な日常に輪廻転生なんていりません!
輪廻転生。
そんな言葉を聞いたことがるだろうか。
転生輪廻、ともよばれることもある。
自分の生きてる世界で一度死ぬ。そしていずれ蘇る。要は『来世』である。
だがあいにくこの世界は『1つだけじゃない』。
どこぞの破壊神ビ○ス様もいってたでしょ?「この世界は第七宇宙だ」って。あれ?第三だっけ?
っと、話がそれた。
突然こんなことを言われてもただただ戸惑うだけだろう。
なんでこんなことをいきなり話し始めたという説明から始めようか。
...と言いたいところなんだが、
『あなたは神によって選ばれし存在、あなたにはこれから...
【異世界】にいって、世界平和をもたらしてきてもらいます。』
正直私自身が一番状況を理解できていないんだよね。
がゆえに素直に受け入れることができなくて、
挙句、「生きたまま別世界に転生するのは輪廻転生といえるのかなー?」とか現実逃避しているのである。
というかここどこ?
むしろ真っ先に疑うべきはそこなんだよね。
確かすごくまぶしい光に包まれて目をつむった、と思ったんだけど...
目を開いたらいきなり真っ白な空間にいて、
目の前には、
きっとこの人のために「美しい」という言葉はあるのだろう、
と言わんばかりの天使様がいる。
白く透き通った肌は雪をも汚すよう。
そんな天使様に開口一番「転生しろ」なんて言われたんだ。
そりゃあ理解が追い付かないのは無理もない...よね?
『どうかしたのですか?』
と、首をかしげる天使様。
その動作に、私などに血を吐かずに堪えることができるはずもなく、
その場で吐血...訂正、鼻血を噴出した。
『わわわっ!大丈夫ですか!?』
やあっばぁい、天使様超かわいい。死んでよかった。死んでないけど。
「(お願いだから来ないで天使様…それ以上来られると…私…(尊すぎて)死んじゃうよぉ!)」
『お願いだから倒れないで!話を聞いてください!ねぇっ!』
あぁ神様、
私、此の世に命を受けて18年、
初めて心の底から喜べることは...
まさかの天使様の前ででした...
『お願い...お願いだから......!』
肩を揺さぶる天使様
最初の麗しい天使様のキャラブレブレでかわいいっ...!
あっ...やばっ...
ここで私の意識は途絶えた。
約76億人が生きているこの地球で今までに天使にあった人はどれだけいるだろうか...
そんなのほとんどいないだろう。
1人でもいると仮定して、
ならば天使の前で死に至るものはどれほどいるだろうか、
きっとそんなの
私以外に
カ○マさんぐらいしかいないだろうな。
あ、いた。
完全に私しかいないと思ってた。