打ち合わせ兼・・・
時計の針が10時15分を指す。
もちろん直したばかりだ。
白鳥四音「パパの書斎や仕事部屋は最上階の40階で、研究室もそこにあるはず・・・」
岡田悠一「はずって、覚えてないのか?」
作戦会議そうそう躓いている状況。
小林龍騎「まぁまぁ、まとめると電気や水道などのライフラインは当然無い・・・っと。」
さすが警察官、常日頃から手帳を持参している。
小林龍騎「ん?白夜鳥会社が倒産して今年で何年目だ?」
岡田悠一「っと、たしか10年前だな、白鳥先生が亡くなる前。」
急に声を上げる小林龍騎に答えられる人が岡田
悠一しかおらず思わず答える。
小林龍騎「・・・そうか。」
水無月優花「そういえば白夜鳥会社って倒産した時なんで直ぐに解体しなかったんですかね?」
おーっと、たまにはいい事言うな大食いオンナ。
白鳥四音「もともとおじいちゃんが地主で、あのビルもおじいちゃんの物なんです。」
岡田悠一「へー、それは初耳。」
白鳥四音「それで遺言も無しに亡くなってしまいあの会社だけ残ってしまい現在に至ります。」
小林龍騎「たしか離婚してたよね、君の両親は?」
白鳥四音「はい、その後兄と母が亡くなって・・・」
岡田悠一「だけど今アニキが出てきた、しかも白夜鳥の名前で、そうなると相続的にはアニキになるんだろうな?」
小林龍騎「いや、遺言書があって内容によっては相続権が四音の物になる可能性がある。」
水無月優花「WNBでしたっけ?お兄さんの会社。」
白鳥四音「調べたらパパの会社の上位互換、外資系に建築など幅広くやっています、だからなぜ今更パパの会社を、それも潰すなんて・・・」
岡田悠一「だからなんじゃないのか?」
白鳥四音「兄さんはパパを嫌っていました、母もパパの経営について口は出していましたが結局はダメでした、そのまま兄さんと出て行きました・・・」
小林龍騎「そうか・・・すまない、また暗い話をしてしまったな。」
白鳥四音「いや、大丈夫、それより僕はパパの遺言書と死んだ理由を知りたいんだ、依頼はその2つにもう一個あるんだ!」
岡田悠一「ん?なんだ?」
白鳥四音「僕もついて行きたいんだ!」
岡田悠一「ついてくるのはいいがただ40階まで行って遺言書があるか探しすだけだぞ?」
白鳥四音「それでも!パパの事を知りたいんだ!ちょっとでもいいから・・・」
水無月優花「悠一さん、連れて行きましょうよ?」
小林龍騎「そうだぞ、こんな娘を置いていくつもりか?」
岡田悠一「あー!わかったわかった!それに連れていくつもりだったんだよ!」
白鳥四音「ありがとう!足を引っ張らないよう頑張るよ!」
12時になり昼飯を食べてない事に気付いた水無月優花は持っていくものを含め話し合い兼昼飯をタカリ始めたのであった。