貴方の探し物は何ですか?
猫「にゃー」
岡田悠一「ちっ、この猫じゃねーな!」
写真と睨めっこをする男が一人。
彼は岡田悠一、ある時は探偵ある時は猫探しまたある時は最新ゲームの並びに・・・いわゆる何でも屋だ。
岡田悠一「写真だとイマイチわからん・・・ってか猫ならほっとけば戻って来るだろうが。」
ブツブツと文句を言いながら猫と睨めっこをする。
水無月優花「猫ちゃん猫ちゃん?この猫知らないですかにゃー?」
岡田悠一「おい!優花!邪魔すんなって!ってかなんでいんだよ!」
猫に話しかける女性ら水無月優花、フリーのジャーナリストであり岡田悠一の幼馴染である。
水無月優花「別に邪魔してる訳じゃないもーん!むしろ猫ちゃん達に聞いてあげてるんじゃん!手伝ってんじゃん!だからお昼奢って!」
岡田悠一「ふっざけんな!!こちとらそんな余裕ねぇよ!それにこの前邪魔したぐらいだろうが!」
この前の依頼では無くした指輪の捜索だった、公園の散歩中に無くしたと金持ちそうなマダムからの依頼だから報酬を期待してたが・・・
岡田悠一「せっかく見つけたのにお前があの時カメラで撮ったフラッシュのせいで指輪が下水道に没シュートだよ!」
水無月優花「いやー、あれは事故だよ事故!それにおばさん見てなかったし結局は見つからないで終わったじゃん!」
このアマぁ・・・
岡田悠一「よかったじゃん! じゃねぇ!!報酬がなくなっただろうがぁ!その日罪悪感と虚無感と空腹で寝れなかったんだぞ!」
水無月優花「いや・・・空腹は私のせいじゃなくて普段からじゃ・・・」
岡田悠一「うるせぇ!とにかく今回は失敗出来ないんだよ!じゃなきゃ昼飯どころか飢え死になんだよ!だから邪魔すんな!」
しっし!と手を払う。
水無月優花「ひっどーい!私だって手伝いに・・・」
岡田悠一「だったら大人しくしてろ、迷惑かけるな、カメラを向けるな。」
水無月優花「私にカメラ使うなって死ねと申すか!」
だー!うるせぇ!
猫「にゃー!にゃー!」
岡田悠一&水無月優花「あっ・・・」
こうしてアッサリと手配猫を見つけたのであった。
夫婦喧嘩は犬も食わないと言うが猫は食うんだろうか、まぁ夫婦じゃないんだけどね。