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「それで?次は何で驚かすんだ?」

「ただのボタン鍋だよ?ヌシの」

「bossの料理がただの料理なわけないでしょ」


相変わらず料理はすごいわね。

現実でも美味しかったから、何かしらボーナスみたいのがあるのかしら?


「まぁ、味噌とかないから少し味が薄いかもしれないけど」

「それでいいのか?」

「どうにかそれなりの味を作ってみたから、いろんなので。でもしゃぶしゃぶみたいになるかな?」

「なんか心配になってきたわね……」


特に色々なものを入れたのところで。

ミーは変なものを良く入れる、状態異常植物とか。

それでも美味しいのでなにも言えないのが悔しい。


「じゃあはい!多分ボタン鍋!」


鑑定

ヌシの鍋(ランクC)

ヌシの肉や出汁をふんだんに使った鍋。味は薄口。3人以上で食べるのが望ましい。(効果:速度上昇[弱])


「美味しいわね、相変わらず」

「そうだな、肉は美味いな」

「出汁も味噌じゃないですけど美味しいでしゅ」

「でしょ!?結構美味しいと思うよ!」


ミーははしゃいでいるわね。

こんな時のミーは子供っぽい、まぁ、嫌いじゃないけど。


「ところでこの野菜、薬草に見えるけど気のせいかしら?」

「薬草だよ?少し苦いけど体に良さそうでしょ」

「あとこのキノコ見たことないけど、何かしら?」

「それはね、えっと………キノコだよ、うん。食べても問題無いから(今は)」

「すごい不安なんだけど!?」

「なんで野菜がめちゃくちゃカラフルなんだよ、凄い食いづらいわ!」


別に食べても体に異常は無い、むしろ痛覚軽減[極弱]や攻撃上昇[弱]など効果が有る野菜ばかりだ。

だけど本人が内緒にするから、凄い気になる。


「大丈夫、自家製無農薬だよ。体に影響はもう無いから」

「「今もうって言った!?」」


結局何なのかはかたくなに教えてくれなかった。


-----------------------


「今日は本当にありがとうございました!何時かお返ししますから!」

「そうね、とりあえず料金くらいは払わせて貰いましょうか」

「2人ともそんな気にしないでよ。お店に来てくれるだけでいいからね?」


今日は早めにニューパラを終えると言っていたので、食べてすぐに別れることになった。

このまま3人は狩りに行くらしい。


「あ!そうだ、良かったらこれ貰ってくれない?」

「何ですかこれ?アクセサリー?」

「作ってみたのはいいけど、使ったことは無いから売れるか試してもらっていいかな?」


指輪やブレスレット、イヤリングなど、色々チラシなどを見ながら作ってみたのだ。

効果も付いているので、使い心地を試してもらおう。


「おいミー、これ火属性攻撃とか書いてる気がするんだが」

「そうだよ?」

「アクセサリーで属性付与なんて見たことないんだが!?」


あれ?以外と誰もしたことなかったんだ。

火属性の魔石とサラマンダーモドキの牙を混ぜて、作った火の形の腕輪だ。


「こっちは麻痺耐性[1]が付いてましゅ。便利でしゅね」

「でしょう?結構お気に入りだよ、デザインも含めて」


ヨミさんが取ったのは麻痺草から取った回復ポーションを混ぜた、黄色い玉のイヤリングだ。ポーションの黄色が綺麗な模様になっていてお気に入りだ。


「じゃっくは?いいの見つかった?」

「本当にいいの?こんな凄いもの貰って」

「いいよ、ただのプレゼントだし」

「……料金払わせてもらうわよ、こんなのさすがに貰ったら私が嫌だわ」

「分かったよ、とりあえず好きなの選んで」


じゃっくは相変わらず真面目だなぁ。

個人にプレゼントくらいなら問題ないと思うけどね。


「これ……綺麗ね」

「それ?何も効果無いよ?」


じゃっくが取ったのはこの中で唯一、何も効果が無い指輪だった。

ただ、形は二つのツルのようなリングが絡みつき、花が咲いているという結構凝った指輪だ。


「ミーって意外とロマンチックなもの作るのね」

「いや、それは結婚指輪の写真見ながら作ったんだよ」

「けっこ!?」


たしか珍しい指輪特集って記事があって、それをみて作ったのだ。

花言葉もそれっぽいので、幸せな結婚生活の夫婦だったらしい。


「き、綺麗だからこれにするわ、綺麗だからよ!?」

「そんなに気に入ってくれたなら嬉しいよ」

「っ!とりあえず8万ゴールド払っておくわね!」

「え、高いと思うけど」

「そんなことないぞ、むしろ安いくらいだ。でも俺も8万払っておく」

「わ、私そんなに持ってないでしゅ……諦めます」

「いやプレゼントだから!この2人は払えるから払うだけだよ!」


ヨミさんがシュンとしてアクセサリーを返そうとしてくるので、握らせて返す。

2人ともそこは貰っておいてほしかったよ。


-----------------------


「今日は間に合ったわね御使い」

「だからパーティーの日くらいはちゃんとするよ」

「そうね、いつもあなたに任せているから今日くらいは私が働くわよ」

「お仕事だからしょうがないでしょ、手伝うよ」

「せっかく休めるのに、そんな所が御使いのいいところね」


母さんと話しながら料理をする。

ゲームも楽しいけど、家族で過ごす時間はそれとは別の居心地のよさがある。

この日、家族でのんびりと過ごした。

久々に両親と話すのはとても楽しかった。

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