表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/55

26

早速スキル構成を変える。


スキル

攻撃系

《弓使いレベル10》

移動系

《立体機動レベル2》

魔法系

《魔力操作レベル2》《魔力視レベル1》《火魔法レベル1》《水魔法レベル1》《風魔法レベル1》《土魔法レベル1》《魔改造レベル1》

便利系

《選択レベル1》


これでよし。《選択》の効果は多分前に出た照準だと思うから、ここで試してみよう。


ララビットに向かってファイヤーボールを打ってみる。魔法はレベル1でボール、5でアローが使えるようになるらしい。


「きゅう」


一撃で倒れて行くララビット。ターゲットマーカーが出るので狙いやすい。

1回《選択》を控えにしてみたら出なくなったので仮説は当たりみたいだ。

全種類を打ってみたけど、狙い通りに行ってくれるなぁ。


次は魔改造を使ってみる。ファイヤーボールを打たずに浮かべる。

魔力視でそれを視ると、火の玉の中にいくつか青い点がまんべんなく散らばっている。


魔改造はMPを払いイメージすると、そのように変える事が出来る。と、よくわからない説明しかなかったからなぁ。


試しにサイコロをイメージしてみる。

と、火の玉が四角になり、濃淡で目が表現されていた。なにこれ凄い!!


よく見ると点が角や目の淵に並んでいる。

もしかして核のようなものかな?物には核があって、そこを壊すと全てが崩壊するらしい。

魔法にもあるのかも?中心に多い気がするし。


試しに矢で核を1つ打ってみる。

バシュと音がして、ファイヤーボールが消えた。

本当に核みたいだなぁ。魔核とでも言おうかな。


魔力操作で動かすのは魔法自体じゃなくて、魔核を動かしているみたいだ。

2つに分ける事も出来た。魔核に触れると魔核を集めたり、動かしやすい。魔改造の方がやりやすいけど。魔改造なら最初から加工したものが出せるし。


試しにと矢の形にもしてみた。ファイヤーボールから3本分出来た。


ファイヤーアローを使えるようになりました!


へ?良いの?

魔法フォルダ(使える魔法が属性毎にまとめて載っている)からファイヤーアローを選択すると、ボールから作ったやつより威力が強かった。


よし!じゃあ槍にもしてみよう。ファイヤーボール1つじゃ足りないなぁ。魔改造でMPを後から注いで大きくする。あ、MP増やしたら魔核が増えた。MPって魔核なのかな?

魔核は出来るだけ中心だけに集める。魔核はダメージを与えるものだと思う。じゃないとファイヤーボールみたいに散らばって配置する必要無いもんね。触った時にピリッってしたし。

自分の魔法はダメージが入らないからわかんないんだよね。


目の前には火で出来た綺麗な槍があった。芯の部分は魔核が並び、刃の部分は色の濃淡で綺麗な模様が出ている。


《新しい魔法が発生しました。魔法をアカシックレコードに申請中。魔法が全プレイヤーに習得可能になりました。魔法の名前を決めて下さい。》


システムアナウンスが聞こえた。

うん?よく分からないけど、新しい魔法になるってことだよね。

うん、ファイヤーランスで良いかな。


《[ファイヤーランス]が火魔法レベル15で覚えることが出来るようになりました。ファイヤーランスが使われると《火魔法》に経験値が一部得られます。》


やった!他の属性も作っておこう。

こうしてウォーターランス、ウインドランス、アースランスを登録した。


魔法のレベルもそれぞれの属性がレベル4に、魔力操作が5に、魔改造と魔力視もレベル4になった。


流石に魔力が無くなってきた。これで終わりにしよう。

遠くに影が見えた。早速ファイヤーランスを打つ。


「ふみゃ!?」

「え!?」


今鳴き声じゃなくて声だったような?

まさか、プレイヤーだったのかな!?


「大丈夫ですか!すいません誤射です!悪気は無いんで、あれ?」


近寄って見えたのはオレンジ色の三角形。PKの証だ。

そして三角帽子、杖、少し破けたスカート、こ、これってまさか!


「へぇ、PKだからって容赦無いわね。もうやる気満々ってことね」

「い、いや誤射です。スイマセンでした。ではっ!」

「待て!《パラライズ》!」


凄い怒った顔してたから後ずさりして逃げようとしたら、背中に電流が走った感じがして体が動かなくなった。

ステータスに[麻痺1]って出てる!?


「ごめんなさい!違うんです誤射です!」

「五月蝿い!マジカルんになって出直してきなさい!」


ファイヤーボールが出てきた。と、それがどんどん大きくなっていく。


「火魔法レベル20のアーツ[ファイヤーメテオ]!跡形も無く消えなさい!」


正面から炎がゆっくりと確実にやってくる。もはや壁に見える炎は迫っている。

手を前に出した姿なまま、僕は動けない。魔法もMPが無いから出せないし!


死ぬ間際だからか周りがゆっくりに見えてきた。

真っ先に焼かれるであろう手を見る。痛いんだろうな。と思っていると、近づく魔核が見えた。


そうだ!魔核があるなら!


僕は炎に呑まれていった。


-----------------------


「ふん!ひどいエルフね!もう、この装備お気に入りなのにボロボロじゃない。[アラクネの糸]に行って修復してもらおっと」


炎がエルフを呑み込んだ後呟くじゃっく、その時、


「熱かったぁ!でも助かって良かった!」


声が聞こえた。聞こえる筈がない声が。


「な、なんでアンタが生きてるの?!」


じゃっくは目の前の光景が信じられない、いや、信じたくない。


目の前にはじゃっくが放った《ファイヤーメテオ》を片手に持ち、こちらを見るエルフの姿があったから。


-----------------------


ミーは魔核を触って魔法を操り、魔法の使用者を自分に変えてしまったのだ。何故か魔改造では効かないので魔力操作でやったが。


「じゃっく・おー・らんたんさん。コレ、僕には過ぎた代物なので、お返ししますね」


にこっと笑ってミーはそれを放り投げる。

投げ返される炎の玉、周りの土を溶かしながら迫るそれを目にしたじゃっくは、


「マジカルん大s (ジュワッ)」


火の玉に包まれたのであった。


「凄いこだわりだなぁ。捨てゼリフまで言うなんて」


毎回大好きの途中でやられるんだよね。


「今日はもう諦めて帰ろうかな?」


時間が無いからゼロノスに帰る。

と、服の耐久値が10%になっている事に気が付いた。


「[アラクネの糸]に行こうかな。シーフィアさんにも会いたいし」


話してると落ち着くと言うか、なんかずっと一緒に居たくなるんだよね。


-----------------------


(ゼロノス)に着いた僕は早速[アラクネの糸]に向かった。


「すいませんシーフィアさん、服直して欲しいんですけど」

「あら、お客さんね。ほら私行かなきゃ」

「えー!もっと聞いてよ!私の魔法投げ返すなんて嫌がらせされて、って!?アンタは!」


奥で誰かと話してるシーフィアさんがこちらを向くと、後ろにはじゃっくさんがいた。


「ここで会ったが100年目!覚悟なさい!」

「ひぃっ!?シーフィアさん助けて!」

「シーフィアどいて!そいつ殺せない!」

「ちょっと!店で暴れたらもう服直さないよ!それに町中でダメージ入る攻撃は出来ないじゃない」

「うう、でも〜」

「2人とも仲良くしてね、お客さん2人減るのは嫌よ?」

「「はぁ〜い」」


別に僕に襲いかからなければいいんだけど。

そんな事を考えていると、じゃっくに話しかけられる。


「アンタはマジカルん詳しいのよね?ちょっとお願いしたいことがあるんだけど」

「な、何かな?出来るだけ頑張るから襲わないで」

「何で襲う前提なのよ!私はミラクルんしか興味無いわ!

お願いっていうのはね、ちゃんとじゃっくの杖で活動したいのよ。服と帽子はシーフィアに仕立ててもらったけど、杖は市販品だし。

杖作れる人知ってたら教えて、あとデザインを説明してくれたら嬉しいわ!」

「ちょ、ちょっと待ってね。話が速すぎて内容が」


えっと、じゃっく・おー・らんたんの杖が欲しい。紹介及びデザインの説明か。

杖って木工の作れるリストにあったよな。


「分かった、出来たらどうすればいい?」

「いるのね!?やった!しょうがないからアンタとフレンド登録するわ。大体6時には居ると思うから」

「分かったよ」


-----------------------


結局マジカルんの話してたら時間ぎりぎりまで話してログアウトしたらお母さんが目の前に立ってた。


「御使、ギリギリセーフにしといてあげる。3回貯まったらお母さんと2人っきりで話せるわよ。ふふふ」

「ワーイオカアサントオハナシタノシソウ(棒)」


杖作るまでちょっと次の町はお預けかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ