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「おい御使、ポーションの物価戻すなんてよく出来たな!超助かったぜ!」


なんか緋色にお礼言われた。まあ、ちょっと嬉しいかな。


「で、これからはどうすんだ?」

「いつの間にか南のボス倒したから、南の方に行ってみようかな」

「ボスはいつの間にか倒すもんじゃねーだろ」


だって死にかけの猪がボスなんて思わないじゃないか。


「たしか南はサンドリアって町で、ジャングルに囲まれた町だったはずだ」

「何が美味しいかな?」

「メシの話かよ!たしか魚とか蛇が美味かったぞ」


へー蛇か、ちょっと楽しみだな。

よし、今日早速行こう。


-----------------------


ポーションに矢、丸薬を持って南に出発!


「イノシシってどうやって食べたら美味しいかな?」


もう1回位倒してこようかな?と思ったけど、南の森は広くてボスに会えなかった。残念。

ついでに薬草なんかも採取しておく。


「うわぁ!?凄い!」


森を抜けた先には、広い草原が広がっていた。綺麗な緑が先まで広がっている。

こんな草原初めて見た。火薬草とイライラし草の草原?僕の記録には何も無いな。


出てきた敵はララビットだけだった。でも前より速くて強かった。レベルが上がっているらしい。

ララビットは攻撃するまで攻撃してこないから、のんびり横になってみる。


「風が気持ちいいな。なんか食べようかな?」


ララビットのお肉を塩を振って焼く。


スキル《料理》を習得しました!


え!?今まで作ってた物は料理じゃなかったの!?

そう言えば料理スキル取って無かったなぁ。


鑑定

ララビットステーキ(ランクC)

ララビットをステーキにしたもの。塩のみのシンプルな味が楽しめる。料理人が作ったため、効果が上がっている。(効果AGL+5、時間7分間)


え、料理に効果なんてあったっけ?

Wikiによると、料理人が作った料理にはパフ効果が出来るらしい。(いい効果の事、付与もこれに入る)


ララビットはしっかりと筋肉が付いていたのに、焼いてみるとお肉から油が溢れてきて、肉も簡単に切れる様になっていた。料理人補正凄い!!


口で溢れる肉汁、塩が肉の味を引き締めていて柔らかいお肉が美味しい♪


「あ〜美味しかった。ちょっと休憩」


ゴロンと横になって転がる、と


ドゴンッ!!


さっきまでいた地面が吹っ飛んだ!?いったい何が!?


目の前にいるのはまさに禍々しく、肉がボロボロで、所々に人の手の様なものがあり、恐ろしい血走った大きな一つの眼がこちらを覗いていた。


鑑定

ワーム(ランクC)

たまに現れるモンスター。素早く地中を移動し、真下からの攻撃を得意としている。一部では珍味として人気がある。


「よし、先ずは目を狙ってみようかな!」


強撃で目を狙って矢を放つ!

カツン!コロッ。

弾き返された矢が転がる。うっそ!?


「ぎゃああああぁぁぁす!!」

「うおっと!どうしよう。他の皮膚も硬いし、魔法とか使えたら良いのに。取っておけば良かったな」


後悔先に立たず、《立体機動》で逃げ回る。何気に高くまで体を伸ばしてやってくるから油断ならない。


「なんかあるかな?あ、これでいいかな」


僕を丸呑みにしようと開けた大口に毒薬をシュート!超エキサイティング!


「きしゃあああぁぁぁ!?」


しばらくのたうち回って、ワームは死んだ。

え!?ただの毒薬で死ぬの!?弱くない!?


「ま、いっか。とりあえず《解体》」


ワームの革(ランクC)

ワームの皮。物理耐性が強く、火、風の魔法にも多少の耐性がある。防具に良く使用される。


ワームの牙(ランクC)

鋭く5寸釘の様な牙。ナイフや鏃に使われる等、硬さを生かした物が多い。少々無骨なデザイン。


ワームの模様(ランクC)

ワームの額にある目の様な模様。これを見ると呪いにかかると言われている。固いので盾に向いている。


あ、目みたいなのにただの模様なんだ。紛らわしいなぁ。


さて、それじゃあ行こうかな。僕は一歩踏み出そうとした。

目の前に火の玉が現れた。


-----------------------


「やったかしら?」


ちびっ子エルフにファイヤーボールを放った私は、煙を気にせず近づく。

あそこから防御は間に合わない筈だ。ダメージを負っているなら勝てる。


煙が晴れたそこには、


「あ〜びっくりした!?何で火が目の前にあったんだ?」


無傷な男がいた。


-----------------------


「あ〜びっくりした!?何で火が目の前にあったんだ?」


とっさにさっきとったばっかりのワームの革を盾にしてしまった。

ボロボロで使えそうにない。もう!!


「な、あのタイミングで防御なんて出来るはず無いのに!!」


ん?三角帽子にふわふわした服、杖を前に出した女の子がいる。


「もしかして君が撃ったの?」

「私に気づいて無いのに防御したの!?ふん!まあ

いいわ。私は魔女っ子マジカるんのライバル、じゃっく・おー・らんたんよ!」

「あ〜、あの出てくるたびに自分でも止められない問題起こして、毎回1回はコケて、ちょいちょい物を盗っていく、マジカルんが好きな同級生のじゃっく・おー・らんたんかな?」

「堂々と悪口言わないでよ!ま、まぁ?詳しいから許してあげなくもないけど?」


いやあ、懐かしいなあ。妹と一緒によく見てたんだよね。4年くらい前だよな。あの頃は僕にべったりだったんだよね。小学四年生くらいからだんだんあんな感じになって………


「なんでこうなったんだろう」ポロポロ

「ちょ!?何泣いてんのよ!?」

「ごめん、思い出に浸っちゃって。で、何だっけ?」

「?まあ、いいわ。私の目的は魔女っ子マジカルんを広める事よ!4期まで作られた程の名作なのに、宣伝の少なさで同じ予算の風車クリエイターなんてアニメにもランキングで負けたのよ!」

「え!大人でもハマるアニメなのに?」


僕の両親も見てたけどな。


「その通り!私はらんたんになってマジカルんを広めているのよ!だから、いつかマジカルんが出るまで暴れるのよ!食らいなさい!」


ファイヤーボールが飛んでくる。うわ、怖い!

らんたんの攻撃!ミス!御使が速すぎて当たらない。


「はぁ!?何で当たんないの!?」

「逃げるが勝ち!さらば!」

「あ、待てぇ!」


ダッシュで森の方まで戻った。危なかった、あれはPKだ。

それにしても魔法カッコイイな!僕も取ってみよう。


スキルPの取得方法はレベルを上げる(1ごとに2P)、スキルレベルを上げる(10ごとに5P、20ごとに15P、30ごとに30P、MAXで50P重複あり)だから、スキルPはレベル25の50P+スキルレベル160Pで210Pある。魔法関係のめぼしいスキルを探す。


魔力視30P

魔力が見える。

火魔法25P

火魔法が使える。

水魔法25P

水魔法が使える。

風魔法25P

風魔法が使える。

土魔法25P

風魔法が使える。

魔改造30P

魔法を改造できる。


こんなものかな。折角だし、スキルを入れ替えて使ってみよう。

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