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成人の日おめでとうございます!

成人の人頑張ってってことで2本目投稿しまーす!

「すいませんでした!」


ガバッ!とバランサーさんが土下座する。


「ちょっと、土下座止めて下さい!普通、180倍の効率で出来るなんて思いませんよ。本来の作業をカットしてるから出来るんです」

「いやしかし、無礼な事もしましたし、何より拉致など現実なら通報ものですから」

「分かりましたから!」


ようやく顔を上げるとシュンとしたイケメンの顔。

僕もこんな顔だったら女の子と間違えられないのかな?

なんて無駄な事を考えてると、こほんと咳払いが聞こえた。


「一応ココは私の部屋なんですけどね。それで、効果が高いポーションを底値で売ってると聞いたのは気のせいだったんですかね?」

「「はっ!忘れてた!」」


そう言えばそんな事言ってたな〜。すっかり忘れてた。


「なんですか!あのポーションは!?普通のポーションの2倍以上の効果ですよ!」

「ほほう、ミーさん見せて貰えませんか」

「は、はい。これですけど」


バランサーさんみたいにカーイさんもじっくりと見てます。何でしょう?鑑定?


「確かに回復量が1つ15%は200ゴールドはしますね。本当に下級のポーションですか?」

「使ったのは普通のポーションの材料とハチミツだけです」

「なるほど。それで、ミーさんはどうしたいのですか?」


どうしたいか?うーん?普通のポーションと同じ素材なのに高いのはちょっと心苦しいな。


「できるだけ安くしたいですね。ポーションですし、もったいないから使えないなんて本末転倒じゃないですか」

「しかし、正直に言いますと、下級ポーションの上の中級ポーションのハイポーションと同じ回復量なら、同じ200ゴールドにしないとハイポーションが売れなくなります」

「そうですよ!彼の機嫌を損ねたらポーションの供給が更に下がります!ハイポーションは前線が使ってるものですよ!もし、ハイポーションの供給が止まったら前線組に叩かれて生産職の危機ですよ!」


ええ!?そこまで重要な事なの!?うーん、でも高いのは嫌だし、ポーションが安くてもいい方法は。


「まとめ売りでどうでしょう?」

「「まとめ売り?」」

「ポーションを5本セットで100ゴールドで売るんです。今僕が作れるのは7%、8%、9%、15%のポーションです。それをランダムで混ぜてまとめ売りします。もしかしたら7%が3個かもしれないし、15%が1個、9%2が個かも知れない。もちろん、回復量の違うポーションも影響がない金額で売ります。これでどうでしょうか?」


僕はゲームも経済もよく知らないから、2人に聞いてみる。なんか黙ってるけど、大丈夫かな?


「・・・8%は30ゴールド、9%は50ゴールド、15%は200ゴールド、まとめ売りと15%ポーションは個数制限ありで売れば問題無いでしょう。それでよろしいですか?ミーさん」

「!ありがとうございます!」

「ふふ、自分の利益を減らして喜ぶなんて、初めて見ましたよ。ミーさんは素晴らしい人ですね」


そんな褒めないで下さい。照れますよ。


「いいんですか!?そんな適当で!?」

「他にどうしろと?多少ごたつくかも知れませんが、ミーさんは市場価格を傾けられる存在ですよ?妥協できる範囲でお願いしないと、お得意様どころか、下手したら金がミーさんに全て流れ込みますよ?」

「そ、それは、そうですが………」

「あの、流石にそれは言い過ぎじゃあ」


なんか信じられない物を見る目で見られた。


「ミーさんのポーションの200ゴールドは普通のポーションか10ゴールドの時の値段ですよ。ただのポーションが200ゴールドになっている今より少しでも値上がりしたら、オークションなら最低4万、最高で10万ゴールドはいけると思います」

「ええっ!?」


何それ怖い!自分だったらそんな高級感あふれるポーションなんか飲めないよ!?


「ポーションは普通の以外はまだ売らないで下さい。個数制限などを決めてからお願い致します。まあ、まだ300万ゴールド程残っているでしょうから問題無いですよね?」

「まあ、確かに問題無いですけど。ストックしておくのはいいですよね?」

「どうぞ。あと、あなたはアイテムの価格や価値を低く見積もる可能性があるので売る前にはコチラで鑑定して貰えませんか?下手したら市場経済が崩壊するのは勘弁して欲しいですからね」

「わ、わかりました!」

「では、私はミーちゃんさんを送ってきます」


あ、バランサーさん居たんですか。ちょっと忘れてました。


-----------------------


外套を被って、バランサーさんの後に付いて行きます。さっきの人達が見ますが外套を被っていればイケメンと怪しい人で逆に近寄り難いので便利です。


「可愛い顔をなんで隠すんですか?」

「僕が男だからです」

「え!?あ、冗談ですか。うま過ぎて信じそうでしたよ」

「…なんで信じないんですか。嘘じゃないのに」


みんなそうだ。違うって言っても嘘だと思って、駄目だなんか泣けてきた。


「うぅ、本当なのに、みんな信じないんだ。もうみんなキライだ!」

「し、信じます!だから泣かないでください!」

「ぐすん、一応フレンド登録しておきましょう」

「はい!」


-----------------------


バランサーさんと別れてアンダンテに戻る。うーん、何しようかな。

薬草はまだ有るけれど、何故か選別で分かれた残りだ。まあ、取り敢えずポーション作ってみて、違いを確認すればいいかな。


細くして、お湯にハチミツと入れて、スキップするだけ。こんなんで作れるなんて、リアルの薬師がみたらブチ切れそうだなぁ。


出来上がったそれを飲んでみる。


・・・マズっ!?吐き気がする!なにこれ!?残りを鑑定してみる。


鑑定

毒薬(Cランク)[1]

使用すると毒状態になる。薬草に花が咲く前に収穫した結果、まだ毒性がある為に、毒薬になった。マズい。(効果3分、威力HPに3秒に1%)


なんで毒薬!?ポーションを飲んで回復する。うぅ、気持ち悪い。


落ち着いたので、何故毒薬になったのか考える。

説明を見るに、毒性がある時が花が咲く前で、回復するようになるのは花が咲いた後みたい。


もしかして、ゴーヤーと同じかな。ゴーヤーは苦いけど、あれはしばらくしたら黄色くなって甘くなるらしいから。

理由は成長前は食べられないように、成長後は種を運んでもらう為に食べられるためらしい。


薬草も食べられるために回復する効果があるんじゃないかな。その前は食べられないように毒性があるんだと思う。


このゲーム設定細すぎないかな。考える人大変そう。あ、もしかして、これも分離したらなにか成分に分かれるのかな?分離!


鑑定

毒薬(ランクC)[2]

毒薬から回復する効果を無くした為に、毒性が強まったもの。虫の駆除に使われる事もある。(効果2分、威力1秒に1%)


回復成分β(ランクB)[1]

毒性によって、回復成分が変異したもの。毒の効果を弱くする事が出来る。(効果3分、インターバル1分)


回復成分って変異するんだ!もしかして、他にも薬草の類があって回復成分と状態異常の成分に分かれるのかな?


よし、状態異常を起こす草をコンプしよう!

ネットやウィキで確認すると、状態異常は、殆ど次の町に行かないと無いみたいです。取りに行くの面倒くさいなー。


よし!とりあえずクマを倒しとこう!

行き先、闇の森に出発!

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