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ローズマリー

作者: 雪つむじ

するすると

こんな所まで来てみたけれど

下から見上げた梢の先は

確かに魅力的だった


緑色に生い茂る葉の先

高い高い背の向こう

一枚一枚肌に触れる

青臭くて

瓶詰された

触れていたくなる香り


いつしか身に染みついてしまったその匂い

洗っても洗っても取れない臭い

加工した肉をごまかすための香り付け


食欲をそそるように

経った時間を忘れるように

何物であったのか

何物でいたのか

何物になったのか

これから白いお皿の上へ

染みだらけのナプキンの上へ


僕は加工をされる側

それとも加工ををする側か

もしかしたら

何もしないで食べるだけ

そんな口もありだと思う


誰が食べたいと思うのさ

飢えたら食べなきゃと思うのさ

ごまかしのための香り付けをして

精一杯


生き残るために


挿絵(By みてみん)

何だって、加工前は可愛い。

牛も、鳥も、海豚も。

蜥蜴だって、可愛い。


加工されたものは醜い。

食事も醜い。

醜さをごまかすために、味付けをするんだと思ってた。


ありがとうございました。

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