妖精の罠
前回の話はあっさりとしすぎましたね。
また書き直しておきます。
既に妖精と分かれてから3日が経過した。
そして現在森をハイキング中。
ワータノシイナー・・・・・
「なわけあるかぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「クソ妖精!次に出会ったら覚悟しとけよ!!?」
ふー、落ち着いた。
これが俺が3日間歩き回って得た生きるすべのすべてである。
ん?何が生きるすべかって?
あの妖精をdisることだよ畜生!
きっとあの妖精は分かってたんだろうこうなることが!!だからあんなとんとん拍子ではなしを進めたんだ・・・・。
1日目は大変だった、はめられたと気づくととりあえずそこら中を走り回って妖精を探した。
結局見つからなかったがな!!
しかも与えられた剣を調子に乗って振り回したら池の中に落ちた。
正直あの妖精に対する反骨精神でとってこなかったけど今思ったら今モンスターに遭遇したら死ぬよね俺。
鎧も着方が分からないから肩に担ぎしかないし・・・あれ、おかしいな涙が・・・
ちなみに池の周りは360度森であるため道などなかった。
「勇者の力のおかげなのかこの鎧も軽いし腹もあまり空かない、眠気も耐えれないほどではないし・・・生きるだけならまだいける・・・か?」
この世界に来てから独り言が増えた気がする。
とりあえず全部あの妖精のせいにしておこう。
そういえば俺って帰れるのだろうか。
送付と思い立った瞬間に背筋がぞっとしたのが分かる。
パソコンにロックかけてない!!
動かしていた足が止まる。
それもそうだろう男子高校生にとってパソコンの中身はタブーなのだ。
いつもは自身も家にいるからという理由でパソコンにわざわざロックはかけていなかった。
しかし今はどうだろうか、行方不明、不在、手がかり・・・・この流れでいくと俺のパソコンの中身は・・・!!?
もし仮に警察が見なかったとしても親は絶対にパソコンの中身をのぞく、絶対に覗く。
もしだ、もしうちの家族が『TRPGシナリオ』と仮名しているファイルを見つけたらどうなる?奴らは絶対に喜んで家族の恥をさらす、そういうやつらだ。
ラノベのように永住するわけには行かない、なんとしても帰り最低限の言い訳をしないと引きこもりへの一歩を踏み出すことになる。
そう思い立つと少しでも早く城へと行くために駆け出した。
目的地は見えない。
そもそも方角があっているのかという疑問にすら考えが及んでいない。
スタートラインまでは遠い。
ほんとこいつがスタートラインにつくのはいつなんだろうか。