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ショッキングな夕食

席替えの日の放課後、ルルぺが家に近づくと、周りの人たちの異様な騒がしさに気がついた。

「ねぇ、聞きました?」

「そりゃ聞いたさ。」

「どうやらクエペタさん勝ったらしいですね。」


何のことだろうと思いながら家に入ると、父のカシュヌル・クエペタが駆け寄ってきて、こう言った。

「我が息子ルルぺよ、俺が率いる軍隊がヤシェジタ軍に勝ったんだ。それで、ヤシェジタの公女ジャゾン様をお前の許嫁としていただくことになった。明日はジャゾン様との面会の日だ。」


(は・・・?何のことだ?)

そう思いながら、夕食の席で、はじめてジャゾンの肖像画を見せられた。


そこに描かれていたのは、明るい茶髪で肌の色がルルぺたちメカンテ人よりも濃い、活発な印象を与える少女であった。ルルぺの頭の中は同級生の1人の美少女に支配されていたので、さほど興味を持てなかったが、世間的に見れば、美少女に入るのだろうと思った。


「この娘めっちゃかわいいじゃん!こんなかわいい娘が許嫁に来るなんて、ルルぺ!そんな機会は2度あるもんじゃないわ!」

食卓で叫んだのは、6つ下の妹、カファールン・クエペタだった。カファールンは非常によくできた妹で、周りの植民地の庶民、貴族、果ては宗主国のお偉いさんからも求婚されるほどの美少女であった。

「だってさ、隣の植民地のお姫様で、この大陸一の美少女なんでしょ?あぁ会うの楽しみだなぁ〜、お義姉ちゃんに!」

「って、カファールン!勝手にもう結婚した扱いにするな!!」

「でも明日婚約するんでしょ?明日と今日なんてそんなに変わらないんだからもうお義姉ちゃんでいいでしょう?」

「そ、そうだけどさ・・・」

「でもルルぺは1人しかそうゆうのがなくていいなぁ。あたしいっつも手紙が何枚も来てうっとうしいのよ。ルルぺみたいな静かな生活がしてみたかったわ。」


そのような何気ない兄妹の会話が次の日にはお姫様によりかき乱されることになることなど、誰も知る余地などなかった。

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