恋の詩 旅人B
こちらは 秋の文芸展2026 参加作品です。
この作品はシリーズになっております。
本編は 恋の詩 旅人A 男性視点 です。
恋の詩 旅人B 女性視点 はスピンオフです。
お読み頂けると嬉しいです。
お待ちしております。
行かないで。
行かないで。
私の恋人。
他ならない唯一の人。
連れて行って。
連れて行って。
私もその旅に連れて行って。
永遠に、永遠に、側にいさせて。
私に光を。
私に光を。
残される私に光を。
最後は私を貴方の目に焼き付けて。
少しは私を愛してくれていたのでしょう?
なら、話せなくても良いから聞いていて。
貴方の名前を呼ぶ私の声を。
最後の思い出に私の声を少しで良いから貴方の心の片隅において。
結ばれたかった。
結ばれたかった。
ちゃんと全てを結ばれたかった。
嗚呼、嗚呼、心が消え入りそう。
貴方なしでは生きられない。
私は、私は、沈みそう。
言って。
言って。
行くなと言って。
そうしたら私も共に旅立とう。
一人じゃ行かせない。
一人じゃ行かせられない。
一人じゃ行かせたくない。
なのに、嗚呼、嗚呼、何故なの。
何故なの。
何故なの。
貴方、何故なの。
貴方、何故、私に微笑むの?
私から離れられることが嬉しいの?
私が嫌いになったの?
それなら、それなら、それなら、それなら・・・。
それなら、私も貴方に微笑もう。
最後の貴方に微笑もう。
仕返しではないわ。
今までの感謝を込めて そっと そっと 微笑むわ。
きっと、これでいいのよね。
貴方は私を置いていきたいのね。
それが貴方の出した答えなのね。
分かったわ。
分かったわ。
貴方らしい答えだわ。
生きてみる。
生きてみる。
生きてみるわ。
貴方のいない世界を生きてみるわ。
私はきっと輝ける。
貴方のいない世界で輝ける。
そして、はばたいて、はばたいて、はばたいて、はばたいて、いつか、いつか、貴方の元へと旅立つわ。
忘れないで。
忘れないで。
私達の恋心。
貴方の心の片隅に埋もれていたら微笑んで光を当てて。
また、いつか、一緒に笑いましょう。
そして、その時は、私に愛のある微笑みを向けて。
そうしたら、私も貴方に愛のある微笑みを向けるわ。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
愛していたわ。
最後は貴方の手を取って、消えゆく温もりに彷徨うわ。
貴方の旅立ちの時。
私の旅立ちの時。
私達の旅立ちの時。
また会いましょう。
空の上で待っていて。
ずっと、ずっと、待っていて。
迎えに行くから迎えに来てね。
旅先で、旅先で、会いましょう。
そして、いつか私達は結ばれる。
旅先の空で結ばれる。
きっと、きっと、結ばれる。
逃げちゃ嫌よ。
輝いて。
輝いて。
私達の恋心。
これは私達の恋の詩。
そして誰かの恋の詩。
貴方はいつも輝いている。
私はいつも輝いている。
誰もがいつも輝いている。
それは旅先がいつもいつも輝いているから。
最後までお読み頂きありがとうございました。
イベントに参加するのは初めてですので、緊張しております。
お身体ご自愛下さい。




