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政治経済エッセイ

原発の闇! 「原子力村の魔の六芒星」を紐解く!

作者: 中将

筆者:

 本日はご覧いただきありがとうございます。

 僕も昔は原子力発電が「クリーンで安全な革命的技術」だと勘違いしていましたね。


 さて今日は原発利権の象徴的用語である“原子力村”についてみていきます。

 


質問者:

 (その言い方だとクリーンでも安全でも無さそうだな……)


 どこにあるんですかその、“原子力村”って……。



筆者:

 これはただ単にニックネームであって具体的にそういう村が存在しているわけではありません。


 日本の中にある原子力発電業界の特定関係者によって構成される特殊な村社会的社会集団、及びその関係性を揶揄・批判を込めて呼んでいるんですね。


 具体的には


・政治家

・産業界・電力会社

・マスコミ 

・官僚

・学者 

・地元


 この6つがトライアングルのようにお互いの利権を分かち合っている構図ですね。

 僕はこの集団を「原子力村、魔の六芒星」と勝手に名付けました(笑)。



質問者:

 (中二病みたいな名前を勝手に付けるなよ……)


 具体的にどのようにしてこの6組織は絡み合っているんですか?



筆者:

 凄く簡単に言うと、全員がお金で繋がっており、


「原発に対して肯定の意見を出し続けている」


 のです。


 具体的には、


〇政治家 海外の原発推進組織からお金を貰い「原発推進」を行う。


〇産業界・電力会社 補助金を国(政治家)から貰える。


〇マスコミ 政治家ののために肯定的な意見を出す。


〇官僚 「こんなに素晴らしい原発」のデータを出す。原発利権の天下り機関あり。


〇学者 お金を貰って政府に都合のいいデータばかりを垂れ流す


〇地元 政府からお金(補助金)を貰って「原発は地域の経済にこんなに貢献」していることを訴える。住民を原発関連施設に働かせ“共犯者”にする。



 大体こんな感じです。


 人間は一つの方向からですと、騙されないのですが複数の方向からプラスだと言われると納得されてしまうんですね。

 このように6方向からも「原発は素晴らしい」と言われるとあっさり騙されてしまうわけです。


 かつての僕もそうでしたが(笑)。



質問者:

 実際のところはどうなんでしょうか?



筆者:

 今年8月に原子力の処理水を流すのにも一苦労しましたが、とにかく燃料ウランを発電に使い終わった後の「使用済核燃料」の処理に苦労します。


 この高レベル放射性廃棄物が、放射能レベルが地中に元々ある天然ウラン並みに下がり、人体に安全と言えるレベルになるには、10万年かかると言われています。


 再処理工場で高速炉を繰り返し運転することで、生じる廃棄物の放射能レベルを大幅に下げ、300年程度で天然ウラン並みにできる可能性があると主張していますが、


 300年後に生きている人すらもいないので検証は全く不能です。


 ちなみに岸田首相は国会答弁で大幅に放射能レベルを下げる技術について、

 「今世紀後半から22世紀にかけて技術を確立する」としていますが全く持って無責任と言えます。


 つまり天然ウランにする技術すらも今生きている人間がほとんどいないため何にも保証されていないのです。



質問者:

 うわぁ……それは酷いですね。

 これじゃ、発電時に二酸化炭素を出さなくても地球環境への悪影響は避けられないじゃないですか。

 しかも、将来世代へ負担を丸投げだなんて……。



筆者:

 返済がほとんど不必要な国債の将来世代への先送り(笑)ではなく、本当に将来世代への責任の先送りはこっちなんです。

 これについてマスコミは報道せずに“処理水を放出しても安全だ”などと戯言(たわごと)を言っているわけなんですね。


※ 日本国債は個人国内投資家と個人海外投資家分、合わせて2割ほどは返済必要はあります。


 現段階でも六ケ所再処理工場など危険物質を除去する施設はありますが建設費だけで3兆円もかかっています。


 1995年に発生した液体ナトリウム漏洩・火災事故と、その事故処理の過程で発覚した情報隠蔽の不祥事で廃炉が決定した「もんじゅ」は、同規模の軽水炉に比べて設備費は数倍と言われ、商業的に成り立つかと疑問視されていました。

 が、そもそも成り立たせる気などなく、金を落としてくれればそれでよかったのです。


 このように原子力村六芒星の利権者集団にとっては「金の生る木」のようにお金が“収穫”できるのでもう笑いが止まらないわけなんです。



質問者:

 こうした事実はあまり広がっていませんよね……。



筆者:

 彼らはこの「金の生る木」を容易には手放さないと思います。


 次世代として小型原子炉(SMR)についても研究しています。

 持ち運びを楽にすることによって細かな電力供給や安価で短い工期で建築できるとしています。


 また、磁場で超高温の水素の原子核を封じ込め続けると発電できる「核融合」も注目されていますが、まだまだ技術開発に時間がかかる上に磁場を維持するのにお金がかかると言われています。


 しかしながらこの2つの技術にも「核のゴミ」という問題においてはほぼ同質と考えられていますし、完全なる“欺瞞”であり“利権のためにやっている”と言えます。



質問者:

 しかし、「核のゴミ」問題について見識が広がらないのはどうしてでしょうか?



筆者:

 「原発反対」を訴えている層が「左巻き」の人が多いのが少し問題かなと思います。

 彼らに対して“アレルギー”を持つ人たちはかなり多く、聞く耳すら持たないのです。

 というのも、外国人参政権賛成だったり、「極度な人権擁護」の姿勢は理解しがたいところがあるのです。


 僕は、どんな思想の方でも「傾聴に値する」ところはあると思っているので、

 是々非々でその都度の論点で考察していって、

先入観を取り除いて色々と情報を仕入れていますね。


 ――まぁ、そんなことを言いながら僕も昔は自分に近い思想ばかり集めていましたけど(笑)。



質問者:

 確かに自分に近い考えばかり集めがちではありますね……。



筆者:

 「利権スキーム」が長年居座り続けているもう一つの理由として、

 彼らは国会、公聴会などでは言葉は丁寧なのですが、自分達の非は決して認めないんですね。

そして、言い分だけを強調しており崩れないのです。そして答えは無駄に長いので趣旨が何かよくわからなくさせていると言った要素がありますね。



質問者:

 確かに長いだけで聞きたくなくなってしまいますよね……。



筆者:

 ただ恐ろしいことにこのような「利権スキーム」の構造は政治が支えているので、

 現在の電気代を抑えている一環が「原子力発電」であることも事実なので稼働していかなくてはいけないんですね。


 そうでなければその分火力発電で発電して電気代が今より1.5倍ぐらいになってしまうか、太陽光発電で山がまた丸裸になります(筆者は森林を切ることによってクマの出現数が増えている要因の一つという仮説を別のエッセイで立てています)。



質問者:

 確かに、人工石油を電力会社に使うように強制することが国民にはできませんからね。



筆者:

 今日本にはクリーンで安く電気を開発できる「人工石油」と言う技術が存在しています。

 

 特殊な光触媒を用いて、水と大気中のCO2からラジカル水(化学反応を起こしやすい活性化水)を作り、ラジカル水に大気中のCO2と種油(軽油、重油、灯油など)を反応させることで、種油と同じ組成である合成燃料を連続的に生成することができます。


 しかし、これを政府は“封殺”しています。恐らくは利権間で調整することや税金をどうかけるのかについて考えを巡らせているのでしょう。



質問者:

 この機械を買うことってできないんですか?



筆者:

 1億円とからしいですからね。

 そうなると、家庭用で買うことにはまだ現実感はありません。

 原子力発電はこれ以上の増設は反対しなければいけないのですが現状はやむを得ず「必要悪」と言った形で存在を肯定せざるを得ない状況になっているのです。



質問者:

 これだけ問題があるのに肯定しなくてはいけないだなんて悔しいですね……。



筆者:

 やはり国民全体で人工石油を代替策に進めるように声を上げていく必要があると思います。


 この「原子力村六芒星」で一般国民に問題があるとするなら、

多くの国民が「テレビが言ってるから」「政府が言っているから」ということで思考停止していることですね。


 かといって、色々と日々の生活に追われている中で、普通は調べている時間はないわけないのです。


 ですから、気づいた人から発信していく必要があるんですね。



質問者:

 原子力村と言うのは得に酷そうですね……



筆者:

「原子力村六芒星」というのは原子力発電のみにとどまらないんですね。


 似たようなことが太陽光発電、医療、建設、宗教などありとあらゆる多岐の分野にわたっているんですね。

 これを切り崩すためには、この利権の村や星の外にいる一般国民1人1人が気づいて追及していかなくてはいけないんです。


 今、政治資金団体でノルマがあったりとかキックバックがあるとか――確かにこれも問題ですが、上に挙げたような超巨大利権はその金額は比べ物にならないレベルです。


 一部の利得者のために国民全体が損害を被るだなんて馬鹿げています。

 これがまだ国民全体も利益を得ていればいいのですが現状はマイナスの方が圧倒的に大きいわけです。



質問者:

 自民党の周りのお仲間だけがプラスになっているんですね……。



筆者:

 自民党というのは「敗戦利得者」だと思います。

 これは、戦後日本の「独立(笑)」や経済発展と引き換えにアメリカに日本の利益を流し続けているのです。

 軍事、医療、電力など様々な多岐にわたる分野で隷属せざるを得ない状況に陥っています。



 そして、日本と言う国はマスコミを利用して情報を絞って国民の意思を誘導する意味ということでは、


「全体主義国家と大差はない」と言えます。


むしろ、国民は民主主義国家と思い、政治家も選挙で当選して選ばれていると思い込んでいるためにもっとタチが悪い可能性があると思うんです。



質問者:

 実際は相続税がかからない政治団体を相続してこれも「利権化」していると以前教えていただきましたね……。



筆者:

 本当にこの日本の構造そのものが狂っていると思います。

 おかしいことを「おかしい」と声を出さないと更なる利権が確立したり、国家が破壊されてしまうのです。


 と言うことでここまでご覧いただきありがとうございました。

 今後も時事問題や政治・経済、マスコミの問題についてなど書いていきますのでどうぞよろしくお願いします。

※太陽光利権とクマついては『クマに襲われるのは人間の自業自得と「シカ」のせい!? 人里に大量発生している3大原因』ncode.syosetu.com/n5064im/ 

 をご覧ください。


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