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歴史転換ヤマト  作者: だるっぱ
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①出雲に行くよ

 お盆に向けての果実商戦も落ち着きました。本格的なお盆の週に入りましたが、仕事はゆっくりしています。年々お供え需要が減少しています。昨今の家庭ではお盆に向けてお供えや墓参りはしているのでしょうか。日本古来からのそうした儀式や儀礼が忘れ去られていくことは、どこか悲しい。お盆にまとまった休みが取れるので、この機会に田舎に帰省する方もおられると思いますが、家族で旅行というパターンも多いかと思います。かく言う私も、スーパーカブで一人旅に出かけます。行先は、出雲。大阪から350kmもあります。どこか悲しいと呟きつつ、「お前もか~い」……なのです。


 さて出雲と言えば、古事記では須佐之男命がヤマタノオロチを倒した舞台であり、大国主神の国譲りが行われた場所でもあります。また神有月で有名な出雲大社が鎮座する場所でもあります。一度は訪れてみたい……そのように考えていました。実は先週まで、この旅行は全く予定にありませんでした。嫁さんと買い物をしながら、お盆の過ごし方について問いかけます。


「お盆くらいは、二人で出かけようか?」


「う~ん。お盆休みは溜まった仕事を片付ける」


「でも、一緒に休みが取れる時期って、あんまりないで」


「そうだけど、仕方がない。パパ、出かけたら良いよ」


「えっ! いいの?」


「うん。良いけど」


「行くとなったら、出雲まで行ってまうで」


「いいよ」


 即決です。急に心がワクワクしてきました。新しい冒険の始まりです。一日かけて出雲に向かいます。片道350kmを走破するのに10時間はかかるでしょう。出雲に到着したら温泉に入り、地酒と魚の干物を購入して、海岸で夕日を眺めながら野宿をします。


 二日目の予定がまだ曖昧ですが、出雲大社と博物館と古墳と酒蔵見学といったスケジュールを消化したのち大仙に向かいます。大仙を仰ぎ見ながら、温泉に入り、地酒と魚の干物を購入して、海岸で夕日を眺めながら、またしても野宿をします。


 三日目は、日本海側を走りながら大阪に向かいます。途中、余裕があれば綾部のグンゼ博物館で繊維の歴史を鑑賞したいと目論んでいます。とにかく移動距離が長いので、無事故で日焼けに注意して、快適な旅を満喫したいと思っております。

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