page.136 開催!喝采!!盆倉祭!!! 中
割烹で作成話数0話と言ったな。
騙して悪いがあの時点でこの話は9割書けていた!
二日使って1話とか執筆速度の深刻な低下に懸念。
初日は特に大きな問題なく終わった学園祭だが、2日目を迎えるにあたり、ドデカイ爆弾を抱える羽目になった。
それは初日の夜に懐かしい人物からの電話連絡から始まった。
「Hi,マーモ。今電話大丈夫かしら?」
「やぁ、アビー。随分と久しぶりだね。勿論大丈夫だよ。」
「そう、最後に話したのは……あの事件以来ね。」
「それで、今日は急にどうしたの?」
「ええ。その……JTR、の件でね。彼女がそっちでカフェをオープンしたみたいじゃない?」
「ああ、学園祭で期間限定のメイド喫茶を主導しているね……」
クラスの出し物のはずなのに我が社の派遣社員が牛耳っている風に聞えるのは何故なのか。
「前女王陛下が凄く乗り気なのよ。急遽訪日のスケジュールが組まれるくらい。」
「文化祭、後2日で終わるんだけど……?」
「そうらしいわね。だから、明日。陛下が行くわ。」
「行くて。何処に?」
「そっちに。そこに。」
「女王陛下が?」
「女王陛下が。」
「またまた御冗談を……「ジョークなら、こんな電話をしなくで済んだのだけど。」 」
「どうしろと?」
「受け入れ態勢、よろしくね!」
「 (絶句)」
「本当に、よろしくね……本当に。」
その、酷く弱々しい声音に現場に投げ付けられた無茶ブリ具合を幻視して。
「お、おう」
と言わざるを得なかった。
そして迎えた二日目の朝。
”今空港にベベベベス前女王陛下を乗せた便が到着しました!
イギリス空軍及び我が国の防衛空軍の護衛機と……大型の蜂と羽蟻の群れ!?がそれぞれ帰投していきます!
前女王陛下の突然の訪日の理由は知らされ……今、イギリス支局から速報が入りました!
王室広報によると、「古い友人に会いにちょっと出かけてきます」と言う書置きが残されていたと……”
リビングのテレビから緊急速報らしきニュースの音声が聞こえてくる。
どうやら大陸付近で護衛に付けたインセクトハイブの面々も護衛任務を無事に終えたようで何より。
封神塔という超ド級のガガイノガイが飛頭蛮なる航空機のエンジンに特攻を仕掛けて来るクソユニットを吐き出してくるせいで、輸送機の運用に著しい制限があるからなぁ。
年明けの攻略準備の一環として築かせた包囲壁に対空迎撃ユニット(源為朝・那須与一)等配置して牛丼による哨戒もセットで付けて、輸送機の移動ルートに護衛用の飛行ユニットの追加配備も手配したのが効を奏したのか無傷で来日という実績を解除できたようだ。
シャクヤちゃんには昨日知り合いが来るらしいよって連絡したし、向こうの方には特に何もせんでも良い様な気もするけど……
今日は俺がメイド服着る日なんだよなぁ……orz
まぁ、シフト終わったら皆時間空くから皆で文化祭回ろうって事になってるんだけどね!
ふっふっふっふ……今年こそはリア充爆滅の呪いを掛けられる側に回るんだ……!
とか考えていたはずなんだが。
「10番テーブルのお客様、またまたロイヤルセットのオーダー入りましたー!」
ロイヤルセットはシャクヤちゃんが学生時代のイギリス王家の友人の子が好きだったお茶と茶菓子の組み合わせで、シャクヤちゃんが直々にテーブルでお茶を淹れるのを売りにする、と言うコンセプトだったのだが。
まさか、友人の子がわざわざやって来て10連オーダーを入れるとか誰が予想できただろうか。
「うふふふふふふ。まさかシャクヤ御姉様の紅茶がまた飲める日が来るなんて。」
「ベス。元女王陛下が一体何ですか。これは学生の遊びの様な物なのですよ、それを良い年したミセスが……」
「あら、それを言うならシャクヤ御姉様は何で此処でメイド喫茶とかしているのですか?」
「くっ……!」
「ルームメイトのよしみという物ですわ。何十年振りかにお会いしたのですから少しくらい宜しいじゃありませんか。ところで御姉様、この後お時間はございまして?ええ、そちらの殿方共々本日のシフトはもう少しで終わる事は存じておりますが。」
MI6エ……
読者企画で貰ったシャクヤちゃんのキャラシ作成中に女王陛下ネタは思いついていた件。
イギリス人の方へ
文句は日本語でのみ受け付けますのでご了承の程を。




