page.129 閑話 インタビュー・ウィズ・オノレオ
本誌記者(以降:A)「本日はお忙しい中、お時間頂きありがとうございます。」
小野麗尾氏(以降:O氏)「いえ、私の様な若輩者にご丁寧に恐縮です。」
取材は彼自身が言う所の”若輩者”相手とは思えない遣り取りから始まった。
O氏「小野麗尾興業㈱について聞きたい事があるとの事ですが……?」
A「はい、先日御社は21世紀警備保障広報二課を買収したと伺ったのですが、これはどの様なお考えで? やはり大陸での活動に関係が?」
O氏「いえ。実の所、そんなに深い考えや事情があった訳では。記者さんは二足歩行ロボット、と言うとどの様な印象をお持ちでしょうか?」
A「二足歩行ロボット、ですか。やはりアニメや特撮で出てくる印象が……」
O氏「現実にそれが存在し、格安で手に入る機会があった。コーホーニカの買収は只それだけの事ですよ。」
A「何と。それでは実際の運用は……?」
O氏「とりあえず、国内での運用は難しそうなので、大陸に輸送してまずは大規模改修ですかね……」
A「大規模改修。すでに計画が……?」
O氏「いえ、今の所は特にまだ。個人的には分離変形合体機能は是非とも実装させたい所ですが。一般の方からも広く案を募集してみたい所ですね。」
せっかくの機会ですし、と付け加えるO氏。
A「なるほど。それでは話は変わりますが、今後大陸においてはどの様な活動方針を取るのでしょうか?」
O氏「現在は故・戦国武将の方々に統治能力に合わせて国分けして統治を依頼して居ますが、基本的にこれを継続、石油・鉱物資源等の採取を希望する企業の保護も所轄の武将に任せて、期末試験と文化祭が終わった辺りで封神塔の対処、といったくらいですかね。」
A「期末試験と文化祭?」
O氏「お忘れかもしれませんが、私はただの高校生ですよ?」
本当にそうだろうか?私は訝しんだ。
A「それでは、最後の質問です。ズバリ、O氏の本命は誰でしょうか?」
O氏「おい、馬鹿止めろ!その質問は人死に(犠牲者:俺)が出る!」
……最後の質問には答えてもらえず、インタビューは此処で終わってしまい、私は帰社後に上司から出禁の通告があった旨を告げられた。なぜか。
本誌記者Aは残念でした。
次の本誌記者は上手くやってくれるでしょう。
守君を始め、関係者一同に対する質問事項・大護の改修案があればその旨感想の一言コメに書いてくれれば次回以降の話で拾う……
かもしれない。
なお、ゲッターレベルの変形合体はさすがのドワーフでも無理な模様。
「いくらワシ等でも物理法則の壁は超えられんわい!させよう言うなら実物持って来んかい!」
とのこと。残念。
皆憶えてないじゃろうが、第二・三回の読者企画も募集は締め切っていないんじゃよー……




