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ある高校生冒険者のAdventurer's Report ━あるいは陰キャ型高校生が彼女を作りたかっただけの話━  作者: 適当男


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page.126 失われた二学期を特に求めずと言ったな、騙して悪いが(ry 6

3連休が終わる……

ああ、給料日が来ていればFROSTPUNK2が出来たのに……

スースースー


お腹の辺りから聞こえてくる寝息で夜中に目が覚める。


久しぶりに実家で飯喰って休むという贅沢 ……贅沢?を堪能したせいか、気が緩んでいたのだろうか。

妖精体のエインセルがお腹の上で寝ているのに気づかなかったとは。

身じろぎする事であっちも目覚めたのか、


「う~ん。あら、おはようゴシュジンサマ。少し贅肉付けた方が良いんじゃない?久しぶりにここで寝たら腹筋ガチガチで寝心地悪くなってるけど」


ハハハハハ、コヤツ朝から抜かしおる。


「食事量は前より増えたけど運動量もそれ以上に増えてるからね。冒険者止めない限り贅肉はもう増えないんじゃないかな。」


それじゃ、朝練するから、とエインセルを降ろして稽古着に着替えて庭に出る。

召喚機を起動してドワーフ村のゲートを開いて、向こう側に行き、街門の通用口に向かうと。


「おお、今日もいつものヤツですかな?」


顔見知りのドワーフに声を掛けられて、


「ああ、今日の配達分は?」


「こちらです」


そう言って指差された方には、ツルハシやらハンマーやらの道具がドッサリ詰まった荷車が3台ある。


「よいしょっと」


前部の引き手部分を持ち上げて潜り、内側に入り、持ち手を握ると、


「んじゃ、今日も一っ走りしてくるわ。」


そう言って、最初はゆっくりと走り出す。

山裾の森林道を徐々にペースを上げ駆け抜け、山道入口に差し掛かった所で全力ダッシュ開始。


「ウオオオオオオオオオオオ!」


目指すは採掘抗入口のキャンプベースの資材集積所。


「ゼエッ、ハァッ、ゼエッ、ハァッ」


一息に駆け上がり、到着したら上がった息が整うまで一休み。

道具を降ろした後は、採取した鉱石が詰まった箱を載せて今度は来た道を逆戻り。


「ゼエッ、ハァッ、ゼエッ、ハァッ」


ぶっちゃけ脚と足が死にそうになっているが、まだ一往復目。

軽くストレッチと水分補給(Not酒)をして2往復目を開始。

3往復目が終わって朝練終了……ではなく。

続いてはオークの里へレッツラ。


オークの里の修練場にて


「頼もう!」


「オオ、今日もキマシタカ!」

「ミナノモノ、マモルドノガコラレタゾ!」


百人組手……は体調が完全じゃないとキツイので調整がてら50人抜き程度で留めて、と。


汗掻いたから温泉にでも……と行きたい所だけど我慢して自宅の風呂迄体を引きずる。

こっちの湯舟は危険が危ないからシカタナイネ。


風呂上がりに居間で冷水飲んでいると、スーツ姿のアルバイトさんガブリエルがいつの間にか横に立っていて。


「社長。本日の予定ですが、放課後にMM社経由で面会の申込が。」


「? 何処の誰が?」


「21st Century Security Companyと言う会社の営業課長の方と社員の方と伺っています。」


「21世紀警備保障? 何の用だろう?」


「用件は特に……」


「う~ん。ま、会ってみる分には構わんけど。ウチの本社まで来るの?」


「はい。本日16時の訪問予定です。」


「了解。他には?」


「第3四半期の決算の取り纏めが近々終わると、経理部長から連絡が。」


「もう?シャクヤさん、仕事早いなー」


「あの、私達も……」


「うん。天使の皆さんアルバイターも頑張ってくれているのは知っているから。数字が良かったらボーナスは期待してくれても」


勤務態度に問題無いと聞いているし、成果には応えんと良い経営者とは言えないしなー……


「はい!皆喜びます!」


ボーナスに喜びを感じる大天使ぇ……

……これは寸志程度だと暴動物かな?

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― 新着の感想 ―
[一言] 大天使がアルバイトで働く会社。バチカンの法王様、発狂してません?
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