page.122 失われた二学期を特に求めずと言ったな、騙して悪いが(ry 2
放課後、冒険者部室棟地下学食にて
「決まったああああああああ!!!
アイアン・ホンジョのHASEGAWAバスターがマスク・ド・デリシャスにさぁくれつ!!
ここでカウントが入りました!3・2・1、マスク・ド・デリシャス、立てない!」
カーンカーンカンカンカーン!
「試合しゅーりょーう!米仏連合運営権奪取ならず!
来週の食堂運営も『黄泉国江戸処』に決まりっす!」
隣に居る志子ちゃんが、
「あの、旦那様。これは一体……」
「わからない。プロレスやっているっぽいのは分かるんだが、何故ここでやっているのかは……」
『こんしうのお品書き』を『らいせうのお品書き』に張替えようとしている家庭科部の子を捕まえて聞く所によると、
初回の運営権は黄泉国江戸処と飯所『オカン』が同点1位で獲得し、責任者同士の話し合いで周置きに交代運営という事で解決したらしいが、後からお米の国の大手ファーストフードチェーンと仏の三つ星レストランが自分達も参加させろとごねだして、
「もう一度投票イベントやるのも疲れるし」
という関係者一同の総意により、一度で終わらせるべく、1週間分の運営権を賭けた関係者同士のプロレス一本勝負でケリを着けようという事にしたらしいのだが。
相手はホントの最初の一回目こそ普通の料理人を出してきて、惨敗。見込み通り怪我を恐れてこれで終わり……、と思いきや。
しばらくしたらプロレスラーを『従業員』として雇い繰り出してくるという手に出てくるわ、実際に料理の腕を付けさせてくるから文句も言い難いわで常態化。
池鍵コンビがトラブル如きで只で転んでいられるかという翌亜流高校冒険者部の精神に基づき、これを興業化。
食堂のド真ん中にリングを設営。
テレビ局に放映権を売りつけて、他の飲食系も煽り立て、挑戦者を増やして挑戦料を徴収しながらブックメイカーの真似事迄するというアクバティック行動力で部費を稼ぎ、満を持して学食の一般公開&夜の部(メニューにアルコール類追加。当然未成年は注文不可)の準備までしつつあるという……
おかしい。
俺は今日冒険者部の学祭の出し物の相談に顔を出しに来ただけのはずなのに……
感想……ウメッウメッ
……ネタは置いといて。
真面目な話、作者にとって読者の感想は読者にとっての作品の続きかあるいはそれ以上に有難い物です。
作品を見てくれた時間・感想を考え、送ってくれる手間暇時間にお応え出来ていればいいのですが。




